すつばき
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ポケットに 忘れろ草を 詰め込んで あなたの胸に 飛び込んだ夜
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足跡を X回目に 辿る時 隣の跡は 消えてるのかな
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二回目に 砂の足跡 辿る時 私のだけは 更新されて
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心臓の 匂いの煙 辿ったら 終点はいつも そこしかなくて
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夢の中 君の姿は 確実で 瞼の裏では ぼんやりとして
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ずっしりと 重い雪が つもるのに 下ではいつも 雪崩が起きる
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のどかな日 もう大丈夫 掘ってみよう。 溢れてきたのは 知らない何か
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同じ場所 同じ夕風 同じ空 たった違うのは 時だけなのに
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葉が染まる 心と筆を 揺らすのは ずっと貴方で いてほしいのに
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糸をり 衣結べる 色を見て 君が心を しるよしもなし
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ひさかたの 秋はいづこか 鳥はなく 空こそかすみ 姿隠さめ (九月一六日 七十二候「鶺鴒鳴せきれいなく」より)
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言の葉が 崩れていった 言葉が 崩れた ことば が くずれ る こと が ば く た ず れ
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得意だと 商品化した ラベルの下で 描いた模様の 心うごめ
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秋野原 君の息吹と 思へども すりゆくすその かすれ音なり
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海の中 サンダルをぬいだ 恋人は 白いさらさらを 愛しました
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見えるのに つかめないなんて ひどいわね 雲ヶ丘に住む あなたのことよ
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燃えないの ほんとに全然 燃えないの マッチ握る手に 血豆できても
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瞼閉じ 水滴あふれる 境目に シャボン玉吹いて そっとかぶせる
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