Utakata
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ロォズマリィ
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ほの涼し夜風の砥いだ
輪郭
(
よこがお
)
がすっと右心房刺さって抜けぬ
0
ひとつずつ指に
弾
(
ひ
)
かれて
身体
(
わたし
)
はピアノ
ff
(
フォルテッシモ
)
で響いてく骨
2
むき出しの膝のあたりを見てるの分かる田中先生の車は嫌い
4
薄霧の今夜も田舎にピーポーパーポー 患者はどの家 あてっこ大会
2
夜は二時小刀で太ももに安心を彫る明日も登校できる気はせず
3
わかくさの青さと言うには生臭すぎる喉に絡んだあなたの証拠
4
とほつおや何ぞ安らかに死なせてくれぬ幻に叫ぶ幸子ばあちゃん
3
この指は幾つの罪を重ねてきたの 私の他にはもう味見はさせぬ
4
今さらにあなたは禁煙しなくていいよ ほらウイスキーもあるだけ飲めば?
7
顔が好きそれで良かったあの頃はまだ馬鹿で眩しい暴走だった
6
煙出づ玩具がそんなに吸いたいかふたりの話よりも大切?
5
永久死 甘くて痛くて致命的 わたしはあなたの虫歯になりたい
7
たらこスパ 盛りつけられてる命の数に ふとぎょっとしてとろけるバター
11
背中の絵 どうして
刺
(
い
)
れたの?「──若気の至り。」 いえ、どんな
女
(
ひと
)
って聞いてるの
7
夕露に湿って
芳
(
かお
)
る体操着この闇の中二人は一匹
7
憎めども抜け出せぬ指 織り重ね 我ら
蝙蝠
(
コウモリ
)
昼を忘れり
9
産むはずの呪いの言葉を飲み込んで下した腹に悶える個室
8
ぬばたまの相模トラフの
蝦
(
えび
)
の餌へ ご自慢の時計はまだ動いてる?
5
ちはやふる
神様どうして私を見捨てたの
(
エリ・エリ・レマ・サバクタニ
)
この町を燃やせ なあ彼岸花
9
忘るまじ「お前が悪い」といいながら侵してくる手は正確だった 父親に似たけだものの声
6
焼き秋刀魚骨まで食べる君だから私の
言葉
(
とげ
)
も刺さらないのね
20
学び舎の庭に這い出たナントカ
茸
(
たけ
)
食べれるらしいよと健太君
7
いつならむ地獄の門が開くのは上野に子走る錦秋の陽
8
世に並ぶ全てが短歌に見えてしまってそんなに何も綺麗じゃないのに
9
不機嫌の鎮痛剤にはロキソニン? いいえわたしはべっこう飴で
15
魔法の呪文ハラスメント唱えてたちまち被害者の顔
10
みずどりの 何ぞ汚れぬ しろたへよ その泥水に遊ぶ
術
(
すべ
)
とは
14
置く露の まつ毛の長さが妬ましい 泣き顔でさえ綺麗なんだね
10
梓弓 のたうつ背骨が可愛くて 首の皮膚にも噛みついてみる
5
角砂糖 ゆらぐ
灯
(
ひ
)
の垂る
苦蓬
(
ニガヨモギ
)
サロメは踊る 首を求めて
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