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八歳男児と六歳女児の父。
日記として書いてみる。練習。

その傷の凶器が言葉によるならば 治し方はまだ見つかっていない
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電柱に乳白色が押し寄せる  年明け初日の燃えるゴミの日
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何度でも 踏まれて伸びる麦になれ 踏んでるお前は 水虫になれ
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港町のスーパーにしか売ってないお惣菜を見に行く朝の
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小さめの罪悪感が巣を作る レシート捨てるための入れ物
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そこでまず相手の登記を確認し まだこの話サウナでします?
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君が描く 仲間はずれのない話 見つけて渡す 黒のクレヨン
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我こそは 語られなかった物語 現れなかった 約束の人
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新人が発言のたび挙手をして もう何台もタクシー止めてる
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君紡ぐ 物語の中 モブとして たまに顔出す 作業に従事
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夜起きて 戸棚のクッキーぶちまける ここから私の物語を始める
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とりあえず急須を通ったお湯を呑む 茶葉はなくとも湯呑みのぬくみ
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絶叫のような静寂挟んで二人 陶器のカップを静かに下ろす
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ルーキーにスポットライト明け渡し 主役降板 親になること
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静寂のような騒音満たす街 誰の呼吸も助けぬままに
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人類はいまだに生み出せずにいる ナンを乗せるのにちょうどいい皿
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でもそこのコンビニすぐに潰れるよ 狛犬が言うならそうなんだろう
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カマキリの卵が部屋で孵ること 親は密かに厄災と呼ぶ
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そっと置く 真心込めて 作られた 泥の団子を 食べたふりして
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ともすれば一度も境内見ぬままに 狛犬見つめる街の悠久
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保育園 朝のホールで会釈する スーツのママの靴下サンリオ
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自転車の後部席から風に乗り 歌声満ちる朝の路地路地
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掻き鳴らす弦は全部が狂ってるけれど外さぬ魂の調律
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3弦を4フレットで調律し 調和のための逸脱が僕だ
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ごみ箱を空にしますか? はい/いいえ 聞いてどうするプラごみの日
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餌箱を清掃中の鳥かごで インコがずっと何か言ってる
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自転車の サドルに触れて 思い出す 犬の鼻先 湿度とぬくみ
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これはもう コーラというより 氷みず ストロー鳴らし 君を待つマクドで
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ハロウィンとインフルエンザ共に来て 静かに泣いてる6歳の魔女
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イカのよう 適度な透け感 肌触り 服の例えに 魚介はやめて
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