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落ち込みて 言ひ訳出来ぬしくじりに 眠れぬままに暁を待つ
31
かたらひの
中
(
うち
)
におぼえず
萠
(
きざ
)
したる三十一文字は涙となりにき
10
泊まりなよ 俺はソファで 寝るからさ 明日は先に 会社に行くよ
3
何してる? 何もしてない 会いたいよ 来ても良いけど 何もしないよ
3
岡山の暑さをみやげに妻もどり今日の津軽は三十一度
14
両目開け日々抱く夢を寝る時も十秒見れば夢は叶った
17
子の寝顔 心のネガを 忘れさせる この子の幸わう 先を願おう
7
生業に責任果たし趣味もただ没頭すれば気楽な時間
16
天気わる 風強いとか 暑いとか 気分が変わる 家庭菜園
5
君の手の温もり思う寒い夜一℃上がった心の温度
17
苺ジャムバターのパンにあんぐりと口を開けたら夢から覚めて
13
真っ白い荒野が焼けて金色に溶ける朝陽のバタートースト
18
艶やかな口に近寄り幕閉じる夢は映画のように煌めき
14
日常の些細な過去を話し合う素顔の君と長旅続く
15
純朴なあの子も
金
(
カネ
)
が飼い慣らし愛は信用ならぬと言った
29
定期券タッチの音は重なるが違う路線へ進む背中よ
10
歩幅からずれてゆくのを直すためわざとしゃがんで結び直して
6
プレミアム 選んだとしても600円 ノリ弁みたいな そんな人生
4
もどかしや 言葉にできない 素直じゃない 不器用ふたりの 電話越しの
(
よ
)
夜
5
現状を知らず死ぬより対策をしてあがく方選んだ今よ
7
家出した ところでいくとこ ないでしょね コンビニ廻って 帰ってくりゃええ
11
耐えきれず見上げた空のお月様泣くと乱視がひどくなる
6
暮れなずむ 街の光と影の中 贈る言葉は 何がいいかな
4
ラスプーチン 細木数子も また然り あな危うしき
政
(
マツリゴト
)
とは
8
一日の鬱屈流す琥珀色 今日のチェイサー 一首を添えて
11
雨
(
あま
)
の
音
(
ね
)
のかさねの果ての
劫
(
ごう
)
の波 吾が耳に寄す 今宵蕭蕭
12
お互いが 役席なしの あの時を 笑って想う 短歌会館
17
雨音に耳をすまそう台風の前の夜だよザワザワするよ
4
自主避難 区役所職員 引継す 十年振りの 奇遇の再会
17
「右」よりな 議題ばかりが 皿にのり
欠伸
(
アクビ
)
もよおす 議論果てなし
13
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