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きみがいた期間分だけ忘年をするさとふるの蟹半分食う
10
付き添いの一日がかりに疲れ果て 受診するかと迷ってみたり
15
夏休み プールへ行った 帰り道 禁断の味 コーラにむせた
14
手入れせぬ庭にも甘い香りして今年も咲いたバイカウツギの
20
もうひとつの顔と名前を手に入れた真犯人は夜へと潜る
4
一年もかかるのならば今すぐに始めなくちゃね安泰なうち/悲願
16
初夏の峠は濃ゆく緑増し ポツポツ白くナナカマド咲く
26
路地裏の軒に
弾
(
はじ
)
ける雨水に濡れてもしばし見入る紫陽花
12
伏す父に 席を譲りし 青年は 青い目をした 西洋の人/感謝
28
くしゃみしてうるささ咎める人は居ず咳に労りくれるもおらず
15
「ねえパパはどこへ行ったのママ」「庭にいるわよいつか掘ってみなさい」
18
石鹸の歌うたひつつ子と湯浴み石から生まれし泡にまみれて
14
トンネルにルージュがひとつ転がってイヌサフランはしずかに咲いた/折句・トルコ石
9
公工事 整備点検 おろそかに 気候変動 見通し甘く
14
たけのこが身長ほども伸びたので切ろうと思うまだ切ってない/せっかく伸びたものを
12
たんぽぽが咲いてた道の道端にシロツメクサが今群れている/折々
15
不埒なるチラシは今もカラー刷り 自粛警察さあ出番なり
13
アパートのガラスの向こう坂のうえ温室猫にまた会いに行く
9
勤勉もプロ魂もほいさっさ 計画運休それでいいじゃん
15
受け取った薬の容器色サイズチグハグになるあり合わせ技/ナフサ
18
謝罪して理屈にこころ追いつかず溜め息ほどでない息を吐く
20
下げ慣れた頭は薄くなりにけり先月値上げしたのに更に
11
鍵があいている、ドアがあいている、開店のふだがさがっている、 みなさびしんぼ
5
自分から
枠
(
わく
)
にハマりに行く
癖
(
くせ
)
に
囚
(
とら
)
われ今日は1日
不貞寝
(
ふてね
)
18
毎回が茶番で終わるダイエット スタート地点すでに息切れ
24
儚いと 言うにはあまりに 呆気なく バサッと散って 人生全う
12
看板は出してませんの路地ですし 白いダチュラが目印ですわ
12
コンビニの勝ちを認める勇気出せ 話題の店のケーキ食む吾よ
13
自信作投稿するもボツとなり補足の短歌入選となる(まぁいいか!)
18
五月雨の空に
振り
(
[降り]
)
出でて
郭公
(
ほととぎす
)
軒の菖蒲の
音
(
〚根〛
)
をぞ
なく
(
〈鳴く・泣く〉
)
なる
8
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