あばずれも秋田おばこに見せようぞいずこの母もどこぞの母も
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髪を結い田舎手踊り装束の娘は偽装清純派女子
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ひとつだけ プチプラ贅沢 買いました ウエディングデイ、といふ名の香水(500円)
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幽霊もこの言霊も信じぬが 叶える霊があなただったなら
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葉の影が可憐な花より前出でて朝顔の花夕顔となり
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手をのべてぼくがあなたに触れたとき酸素不足だこの世は鼓動
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体育館 空調ない中 ボール追う ママさんバレー パワー溢れて
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大人しく 寂しく見える 豆柴に 哀愁感じ 心痛めて
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貧乏は 味わうものとの 名言に 節約生活 これまた楽し
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十六夜の月に照らされ我を招く秋の夜桜あなたを思う
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冷房を停めて窓を開けようかそう思わないうちはまだ夏
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長月の 街にとどろく 雨時雨 まつのむしとの 四重奏カルテット
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アスファルト 雨の匂いきざしを湧き立たせ 電信柱 家まで5本
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塩味の飴を好んで舐めながら散歩するならまだ夏なんだ
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閾値を低くしたから帰り道さっきの話に色付けをする
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戯れに秋と夏とが入れ替わり道に星月ぼくらは空に
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渇望の暴走 末には窒息で ばれないバグを解き明かしたい
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ゆれうごく恋心にとどめさす貴方の言葉貴方の全部
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ハッカ油を 湯船に浮かべた 熱帯夜 秋風感じ  箪笥に仕舞う
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坂道を下れば見える ゲーセンの ひとけなくただ鳴る機械音
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稲刈りの 後の田圃に 虫の音の 響き渡りて いずこにかくる
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幾度目の転生よみがへりかとふと思ふ  十六夜いざよひ月を追ふてみる夜
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流線型抗って 空よりも青いシルバーのセダン あの人のことが好きだった
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学童期 公私をぜぬ 小生は  宿題などは やったことなし /子に言えぬ詩
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おそろいの靴買うというタクラミすニューバラ黒が導く二人/重陽
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蛇口捻って冷たく光って また来年
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本を読み文字に惹かれて想うのは遥か遠くで生きる人々
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雲隠れ 月を求めて 虫の音を 実る稲穂の 向こうにぞ聞く
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星流る 願うきよさ 今はし  叶える術は 血と汗涙あせなみだ 
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片道の四時間かけて実家へと 母の海馬にわれ残すため
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