増えすぎた鼠を見たことはないけど 私と目指す方向は一緒
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喉鳴らし 飯問う家の 虎の刻 いつ代はりぬる 暁と東雲
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松川の 河原に出て 夏山の 白馬連峰 仰ぎ見にけり
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提灯を灯し迎ふる精霊と線香花火の玉を見つむる
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雨降らぬ 夏の日照りを嘆きつつ 台風の雨止んでくれぬか  
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あの日観た映画の続きを考える 自分の事よりずっと先に
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この気持ちあなたに伝えるならそうね 海の底で息でもしたら
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あの陽へと 近づきすぎて 翼焦げ  イカロスのごと 君へ落ちゆく
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夏草の色ぞ染めにし空蝉(うつせみ)よひぐらしの声秋を待つらむ
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流れ星 あなたとの時間 過ぎてゆく 静かな空気 高鳴る鼓動
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予感「下降下降下降下降下降」鳥がさえずる夜になる朝
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水に入る(いる)何故それだけで自死なのか察す恐らく詠者カナヅチ
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こけ眠りあの頃見たく安心は乾き汚歯越し幻なのね
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治癒比喩でなく額面の水墨画滲み戻らぬ夭折家の身
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桜纏まって宙吊り美しさ空は湖中だ耐え流そう季
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さらば夜言の因抑えおくんなまし壁越し唯眠り行く父母へ
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夜戦綺麗だと思った平和ボケの中に巣食う私の蹉跌
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蜃気楼若しくは泡沫の像に見惚れ気付けば出港の船
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幼きの自覚無き罪時効など端から在らず抱え生涯
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宿る心を言葉に加工まるで柔らかい鉄折り曲げられて
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酷暑でも 諦めたくない どこ行って何やろうかな? 案は尽きない
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建物の隙間から花火見えるね どこにいようと轟く夏よ
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寝転んで空を見たいが自制する流星群はいつかまた来る
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ゴミ出しを忘れ出た空切る火球本日ちゃんと流星群だ
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偶然に二本の虹の幸を見て必然だよと君へ囁く
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満席で土曜の券を二枚買い僕らの羽にする映画館
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初夏からの花が秋まで咲き冬は蕾の育つキク科を愛でり
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メモ書きの元気に育ちますように出品者から菊を引き継ぐ
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息止めて花柄を切る鶴となり握る鋏の汗ばむ真夏
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差し穂でも直ぐに根を張り夢抱けて歳は取れぬとスミレへ溢す
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