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神の矢を背負ふ戦は
夢弓
(
むきゅう
)
の陣 馬群の間隙 狙い見定め
16
やわらかな毛並みの犬を思い出すあなたをなでるまどろみの朝
9
右側に白く連なる工場棟左裸木の富士見通り徃く
15
十年も前の
容姿
(
かたち
)
で孫探す下校の子らに夕陽のあたる
22
蒲鉾のやうな雪道に足取られ「きゃっ」と叫びて飛ぶ女学生
8
君の横 すでに女の 見えつらむ 無駄と知りせば 恋せざらましを
25
もう生きる方便無くし茫として不思議ゾーンに差し掛かるのか
11
今見れば二〇〇〇と四つこれ五つ作ってました飽きもせずまあ/投稿数
26
チョコ成分 補給をしたら またベッド 5時になったら 薬を飲もう
22
年月
(
ねんつき
)
はもちろんのことこの 頃じゃ
日
(
ひ
)
時間まですっ飛んでゆく
21
宴の儀 歌の剣舞は華やかに 刹那ひと突き片目をペンで
17
篩
(
ふる
)
いかけ落つを嘲るお殿様 痩せる庶民の
腸
(
はらわた
)
抉り
17
聞こえてく 夫のサックス 初心者 そっと耳澄まし がんばってねと
10
ゆうゆうと冬田の空を旋回すトンビ眺めて通院の道
38
眠れぬ夜 羊かぞえるのはやめて 牧羊犬を走らせてみる
30
一通のメールはカンフル剤となりインセンスの火はひとすじの煙
28
行ズレやルビの反響、並び文字Utakataアイテム ザクザクなのね
13
触れなくも七十年代曲流る 頬赤らめる我 見る人もなき
17
幾たびも出し入れしては思い出の甚吉袋や『おわら娘』の
12
原詩とも夢ともつかぬ歌の香は満つる月みて蕾ひらかせ
22
穿つ夜に抱える闇は
髑髏
(
しゃれこうべ
)
頭へ噛みつき夢をも喰らひ
13
叔父さんを何度殺せば済むのかと叱られていた奴思い出す/嘘ついてサボる
22
失望も過剰な期待も生まれない過不足ないのは多分幻想
23
言外の意図お互いにミスリードしてすれ違う推察の罪
25
街宣車 子育て世代を 助けると ふれ回っては 寝る子を起こす
13
留年の二文字を振るナイフから 逃げ切るために解く過去問集
27
人は皆 知らぬを恐るる わけでなし 知り覆る 今を遅るる
4
喧騒の遥か見上げる駅ビルの無駄で虚しい旅路の終わり
11
組み立てに、必ず二人用意して。ネジを締めたら戻れないから。
6
親孝行したい時には要介護これさえ愛と呼ぶしかなくて
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