空は青何処までも蒼透き通り碧意外には何も見えない
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つなぐ手も踏む足もないもの同士絹糸の上で今宵も踊る
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久々におくるみ出して洗濯す上の子二人包んできたもの
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アイツらの発言全部切り取って燃やしてしまえ電子の海で
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「AIが凄い!」時代になったから「他でもない私」でいなくとも
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約束よ春が来たなら身のすくむ寒波に向かう反古はないから
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胸刺さる『えんと月日は すえて』我の身にむ エールの様で/『…金と銀 』舘ひろしさんの台詞
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出汁巻きを「出汁巻き卵」と略さずに言うからあなたと付き合っていた
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「絶対に開けないでくれ」受け取った箱をすぐさま開ける人生
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週末は夫を誘って歩こうか 紅梅咲きむ公園の道
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この石はアクアマリンという名です恋人だったママにあげたの
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寒き山 仕事片付け サイト見る 過去のうたに 幸せ印😊/「ひさかた乃」様 沢山の♥️🙇
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「閉店」の文字は硬くて「なくなる」の言葉は哀し 一月の末
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日が伸びて 山際追えば からっ風 春は遠しと 瞼に告げる
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食卓にパンダが座るそんな朝 家族総出で竹やる準備/🐼
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おい自分今日は何を成し遂げた 見上げる空を切り裂く汽笛
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共有をしない自由に包まれて一目惚れしたケーキにフォーク
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空欄の日があることの幸せよ 恨みつらみの日記帳えんまちょう
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やっぱ寒い 布団かぶって 目ショボだが 母と映画に行く日を相談
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移ろって 行かざるを得ぬ 歳月と 持たざる者の 移ろわぬ詩
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不器用というクッションに包まれて頑張るための道化 吐きそう
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昔より垂れてきた頬を見てたら目が合って若返るははおや
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あんみつと みつ豆並べ 違い知る こんな平和に 嬉しくなるよ
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人肌に冷ませと料理の本にあるもう忘れたよその温かさ
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糸玉を編んでほどいて 人生も 手仕事だけがしあわせの鍵
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エアコンの二十八度の冷房を今つけたならどうなるのだろ
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帰っても帰りたいとは何事か わたしのほんとのおうちはどこに
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柔肌やわはだが「まだかえらない」と砂握すなにぎり 黄昏たそがれてゆくそらわたし
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あめのひは えものがいないと しっている だからねている ねこのほんのう
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ブランコで風に歯向かい進む足 そうよそのままどこまでも行け
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