サイフォンのマスターこだわりコーヒーに砂糖、ミルクは邪道なりとか
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何もせず 夜中になって 後悔を する夏休み 抜け出したい
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息するを 忘れぬように ひとひらの うたを口にし わたしを保つ
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体温をはるかに超えた気温(41.2℃)すらニュースにならぬ津波の怖さよ
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ぶかぶかな君の靴借り歩く夜おなじところにできた靴擦れ
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相談も 惚気も愚痴も 聞くからさ 最後はきっと、きっと私を
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引力に逆らえ林檎月の裏製品版のエデンを築け
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かみさまが広げた腕へと飛び込む火傷しようがお構いなしに
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夏も雪も嫌いになるということが大人になるということなのかも
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複雑な気持ちを整理整頓しぐちゃぐちゃになりまたやり直し
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足元ですくと立ちたる蟷螂かまきりと日傘シェアする真昼のバス停
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「立ち上がる・めまいがする」を くりかえす 熱中症に 一歩近づく
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洋酒かほるケーキ 一歩大人へ 酔うのは気分だけか
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青空に 輝く機体 雲を引く 夏への思い 翼に込めて
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受付のかたわらに置くほおずきは折り紙揉んで作りし灯り
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山中さんちゅうは 鳥の鳴き声 蝉の歌 木漏れ日のもと 独り作業す😁
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晴天に喰らふ夢なく事切れし獏の骸を戦火へ焚べる
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バドエンはたまだから良い幽霊もバーゲンセールは凹むだろうし
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妻の方を猫は僕より好きみたい分かるよ僕も大好きだから
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孤独さえ移ろう月か知れないが泣いて見せて月が綺麗
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傍にすぐ沿うむずかしさぶつかるか衛星サテライトねえいっそ墜ちて
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歌を詠む心は 苦しみも共に 月夜に解けて 清らかになり
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多くにはただの名前のあなたの名結い紐結ぶ小枝であれと
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歌詞にある 君という変数の中に いつもあなたを代入してた
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星空の下で触れてる肩の先寄り添う影が風にたゆたう
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朝まだき微睡まどろみかき消す地の揺れに 身をすくめつつ耳澄ます時
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にくいにくいどんな仕返ししようかと豚肩ロース美味しく焼いた
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河口端パラソルかざし夕涼み 津波警報聞かぬ人をり
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抜き打ちの津波警報そら耳か 常と変わらぬ荒川の嵩
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空、どうか 昇る朝日を 食い止めて もう少しだけ 君といさせて
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