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雨よける花を広げて風抱えうつむきながら家路を辿る
6
やわらかにまるまる
命
(
いのち
)
の尊さに生かされている 心地がする
夜
(
よる
)
7
わたしを抱きしめて、これが愛だって教え込んで。あなただけにして
4
今日は泣きたい夜、苦しい夜。幸せな夜。まあそんなこともある
6
ルールとか知らない同士テニスして勝つとかもなく握手 解散
11
夫
(
つま
)
もなし子らもせわしく吾のもとに誰一人とて来ない母の身
23
盆まえの支度途中の腱鞘炎合掌できる幸いひとつ
25
ラーメン店多き国道四号の草加へチャリで横浜を出る
15
紫の畳む三つ葉は朝の陽へ開くプロペラ抱きぬカタバミ
15
父の味、苦笑まじりの力作は「ごはんですよ」を卵で巻けり/お題「佃煮」
17
二人して見た夕焼けが懐かしと君へ囁き一つ星見る
19
いつの日も僕の側にはお茶があるおーいお茶飲み翔平へ笑む
14
人知れず生まれる雲の雨が打つ頬の涙を許す日もある
24
祖母が笑みアイスを食べた夏休み鶴岡の海しょっぱかったな
15
いいねもほしいし 君も欲しい 悩み尽きない夜だけど 悔し紛れに夜更かし煙
7
野分明けなれど雨降る休み明け車で送る側になりたし
14
凸凹の全てを撫でて我の身を冷ませど無垢な風よありがと
17
骨喉に刺さる最後の抵抗と言わんばかりの焼き魚の目
4
最果て俯瞰で見た青羨むというより最早見知らぬ異国
2
芽や花が整地されゆく主観にて違和感だけの完璧な庭
3
枷や縄憑ける時だけ生涯のいややこややを忘れられると
3
好きですが好きだったとか愛するが愛していたに抱く過去の疵
13
移ろい子羨む根を張れる土壌根張り子羨む命の起源
3
ぎこちなくマイムする客観はズレ拠り所無く恨むれば斜視
2
触れ振れるたかが春雨程度の美知にて氾濫する防波堤
3
舗装された道、ゴーストとしての手に気付かされ日記を描いた
1
今日から今日へと架かる睡眠という桟橋脆く落下恒常
1
日常をつんざく音ため息の中ふと浮かぶ泣く電車の擬人化
1
休み明け心に鬼を抱きドアが開けばいつもの満員電車
17
一人でも 良いけど二人 三人と 増えたらもっと 楽しい食事
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