滑っても話のネタやし楽しいやん関西脳はちとをかしけれ
11
あなたから見えていようがなかろうが 今日のわたしは世界一かわいい
9
今更にコミュ力奪うウイルスで口も心も重たくなりて
9
微睡まどろみに追い求めた夢の残渣、零れ流れて戻らない午後。
5
草の露白く見える頃なのに汗吹くシャツが白く見えるよ/七十二候・草露白
7
十五夜を15夜と書く人などと分かり合えないそんな気がする
8
ただ好きでいることだけを許してよ。他に何も望まないから。
5
君がすぐ 致死量に達してしまうから 今日もかくれて 片目ずつ見る
6
落雷のあった昨日のとなりには君が寝ていた、とてもさみしい
6
気遣いを しようと意識 しなければ 出来ぬさがだから 頑張ってみる
16
冷やされた身体がぬくむ夜だから どうせフラれるなら夏が良い
5
かあちゃん!月食みたいなクソでたよ!2つのうんちがかさなってるの!
5
恋心 積もり積もって 大気圏 どうりでずっと 胸が苦しい
13
食べ切れる訳ない量の食材を ストレスで払う夜のコンビニ
8
「丸いよ!」と 君が言うなら 満月だ 今日も明日も明後日も
7
買うときが 一番ピーク またしても 積んでしまうの 本やレコード
7
海沿いの洋館で見た風見鶏は誇らしそうで頼りなさげで
13
己でも気づかぬうちの強がりが 今日も福祉の目を掻い潜る
4
窓際で丸まり眠るブチの中呼吸を合わせのめのめめめめ
3
軟骨のピアスをひっかけた痛みの数だけ立つ墓標
4
ギリ型にはめれましたよ手足など 少し出ていますが すぐに削れます
4
すいえいの終わりを待つ人たちのエンジン音が西日に響く
4
月をむ 地球の影は 恋のよう  心をんで 盲目にする
10
いまさっき言おうとしたことは忘れたけれど 愉快だった痕跡がある
9
風薫る 堤防沿いの 彼岸花 酷暑に負けず 咲いてくれるか
22
ポエムなどイタいと言ったその口でどうして流行りの歌をうたうの
6
気がつけば 時間に追われし 秋の日は 月見バーガー 季節を感じ
20
二十世紀と四半世紀を過ぎた今あえて言うほど感慨は無し
5
望月の 前を横切る 黒雲に「私が主役!」と 月が舌打ち
35
名古屋から 移動の車中 正面に 大きな満月 力強くて
22