二四三笑
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あの俳優、何故か目で追うこと増えて そうか、目元があのひとに似て
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六畳の宇宙そらに飛び込み息を止め ここには1人 あなたも独り
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恋のチェスカーリング  第8エンドを終えたとこ 君の気を引く話題ストーンは尽きて
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雷鳴とリミックスする室外機 設定温度を1℃戻して
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内手首、黒子ほくろがふたつ腐れ縁 「蛇に噛まれた」などとうそぶ
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くる夏を、煩わしとぞ思ふものを ゆく夏を惜しむ また逢ふ日まで
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夕立を横目に氷菓アイス、咥えつつ かず夏期講習の教本テキスト
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アスファルト 雨の匂いきざしを湧き立たせ 電信柱 家まで5本
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さそへども、かわし、いなされ、転ばされ、また受け身ばかり上達する恋
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他愛のない会話に満ちたあの時が、「他愛なく」などあるはずないのに。
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心臓の裏を小指でくすぐられ、声が上ずる僕、君の前。
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微睡まどろみに追い求めた夢の残渣、零れ流れて戻らない午後。
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ただ好きでいることだけを許してよ。他に何も望まないから。
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君がすぐ 致死量に達してしまうから 今日もかくれて 片目ずつ見る
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冷やされた身体がぬくむ夜だから どうせフラれるなら夏が良い
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