二四三笑
0
3
投稿数
42
便覧を、気怠くめくる 5時限目 『相聞歌』だけ紅く光った。
8
魂を分けたら取り戻せないから、君にだけは、まだ教えない。
7
『好き』という言葉 以外の全語彙(ごい)で、君に好きだと伝えているのに。
21
目が合って、ハンドサインで (また明日) のぼり電車が 先に着いたね。
4
夜を晴らし 星の軌跡を紡ぎ出す むべ山風を嵐といふらむ
6
明日話したいこと見つけたからさ、今日もひとりで夜(よ)を越えられる。
8
泣き腫れた、君の瞼(まぶた)と目が合って えも言はれずに ただ見惚れてた
7
ついたてに 秘めた想いも隠されど 「見えなくなったね」 君もそうなの?
5
既読はね、まだ付けないでおくからさ 気が変わったら、そっと教えて
9
7巻が、歯抜けの書店 この街のきっとどこかに2冊ある家
14
組み立てに、必ず二人用意して。ネジを締めたら戻れないから。
6
◯×の絵文字に想いを溶け込ませ、モールス符号で「好き」を吐き出す。
5
散らばったレゴブロックに埋もれてる、クリアパーツが宝石だった。
6
けたたましい、スタンプ1つ送られて 「これどうですか?笑」 全部好きです。
5
『幸せ』の定義はわからないけれど、たぶんそれは間違いなくそう。
4
二つとない、スタンプ帳の並び順 そっくり同じ、人がいること。
6
名月を収めた画面 夜8時 送信ボタンは、まだ押せてない。
9
22時、土木事務所の前を過ぎ 自販機の音 明かりとモーター
9
2時間半、途切れたラリーを読み返し こんども僕の レシーブミスか
9
不意に見た通知の名前に胸が跳ね、「期待するな」とひとり戒め
13
不自由な三十一文字(みそひともじ)に溺れれば、呼吸ができる 自由になれる
9
8メートル、右の壁に掛かる時計。君の横顔、見つめる口実。
6
あまつさへ また逢はむとぞ思うなど 文(ふみ)のかへりも覚束ぬものを
5
書きかけの、メール下書き見返して 今日も一通、ゴミ箱に増える。
7
思い出を上書きしてく、一つずつ。君との特別、残さぬように。
13
徒歩5分 自転車10分 バス2時間 ロケット3日 それぞれの家
8
叶わぬ恋、幾度重ねど慣れぬのは 君との痛みは初めてだから。
8
あの俳優、何故か目で追うこと増えて そうか、目元があの女(ひと)に似て
9
六畳の宇宙(そら)に飛び込み息を止め ここには1人 あなたも独り
7
恋のチェス(カーリング ) 第8エンドを終えたとこ 君の気を引く話題(ストーン)は尽きて
10