暖房の 切れたふたりの アパートで カイロを揉んで 温めた、冬
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濃厚なアイメイクする根底は弱さを隠す心理だそうな
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急降下とどのつまりは寂しくてそぼ降る雨もハンデ流さず
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この夏は灰になっても泣くだろう娘の夫の紹介もらえず
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野分すぎ河野裕子の蝉声が消えし日に降る葉月の豪雨/今日が命日
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御聖断戦い終えて国残る右も左も言ノ葉一つ
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そこここと 率て歩きかれ 衣服屋の 椅子止まり木に 着たきり雀
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ライバルが今日はダブルスパートナー ルパンと組んだ銭形警部
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空を見る人を横目に地下鉄へブルーインパルス来るとは知らず
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硝子壜 すみれの匂い閉じこめて 十四の春をだれにもやらぬ
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鏡には見知らぬ少女 夜半の鍵 玻璃の部屋ひびくグノシエンヌ
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心をば陰より視詰むひとのあり未だ解せず御名も云えぬ
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あなたに想いぶつけるのが怖くて、他の人にキスしてしまいそう
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願わくば 人も獣も無機物も 幸福に満ち 愛せる世界へ
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あなたが圧倒的に"持てる側"だと気付いてしまった わたしは
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死にかけの星を包んだチョコレートひと粒ごとに夜が近づく
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厨より盆の膳の香漂いてあの世とこの世の客迎え待つ
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「ねぶた見た 美しくって涙出た」 そう言う貴方の顔上気して
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また君か 同じ質問 返すたび テンプレ肥ゆる 知恵は痩せゆく
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毎月の 同じ質問 はじめての 顔して今日も キーボード打つ
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盆休み なき我が職のすきまにて 時期をずらして感謝伝えむ
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とりあえずビール晩飯用意した  里帰りした妻帰る日に
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会う前に賞味期限を過ぎた菓子食べて嵩増す懐古の雨に
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み吉野の 行くは遠きに 松の家 車で馳せゆ いと腹すきや
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歴代の中で私を一番愛してるって証明してよね
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あなたの頭の中にわたし以外の、元恋人いるの許せない
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いずれ来る「おやすみなさい」を云うときを、老いた親父の背中が語る
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また増へし 姉の子らの 折り紙と絵 母のファイルは もう四冊目
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詰めすぎて熟(こな)せぬまでにむちゃ食ひの歌が折しもありて可笑しも
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穴籠もる土竜のごとく猛暑日を籠もりて稀に買ひ出しに出る
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