飴玉をミント系のに替えたから散歩のみちはすでに早春/花粉症
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ほら、結局みんな去っていった音響く教室まだ見えぬ春
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「妬んでも泣いても良し」とつぶやきて私は私を許すと決める
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ふらふらで何がどうだか解からずに高次脳機能障害者行く
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私にはやらねばならぬ事がある障害背負った母看取ること
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友を絶たれ社会を絶たれ夢の跡嫁というのは奴隷ではない
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泣くために君に出会った訳じゃない サンディエゴってどこなんですか
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悲しみの 雨にうつむき 泣いてては 空に昇った 虹に気づけぬ
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コーヒーに砂糖なくても飲めますし ゾロ目とかでも少しはしゃぐだけ
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寒風に 空腹満たす ランチには 台湾ラーメン パワーみなぎり
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高まりにシーツを掴み 靴下はいつ脱ぐべきか考えている
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明日には 貴女に会える そんな夜は ドキドキしつつ 笑い止まらず
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寒空を ふと眺めつつ 月明かり 静寂な街 雪を照らして
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震えながら早足で行く音のなき道 凍る轍にみちびかれて
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スリーブに 描かれたイラスト ときめいて ホットミルクティー ずっと温かく
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高さこそ突きつけらるる峰の花 霞の中にてとくと見据えん
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マイク持ち叫び続ける候補者がただ何となく小さく見えて
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背伸びしてドアを開いたジャズ喫茶タバコの煙踊って見えて
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ひとつだけ足音響く街の寺からからからと卒塔婆が歌う
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うそつきにつける薬があるならばリボンをかけてあなたにあげる
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君がため幾万の圧に耐へようぞ 千々に千切れぬ掬ひの日まで
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この躰 毒虫に成ると云ふのなら蜘蛛に成りたひ君を浄土へ導く糸に
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「生きるとは誰かを想うこと」と言う君の心に棲む人に傘
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ゴミ箱に 入らなかった 紙くずを 拾いに行って また投げ入れる
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「泣かないで 作ってくれてありがとう」君の涙に微睡む雪溶け
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ソリになろういや雲になろうどこへでも貴方が連れていってくれるなら
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もう一度もう一度だけ君の手を握りたかった卒業式
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大根の 鋭利な旨味 一筋ひとすじに  集めてからし かいわれ大根 
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外された眼鏡の奥に棲む嘘を飲み干す人が私でよかった
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タリーズは 味や値段の せいじゃなく 足りない気がして 行かなくなった
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