窓灯り ひとつなき道 暮れにけり それにつけても 早期復興
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細胞にアクアポリンという穴が 水吸い放ちてなんとかなるらし
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流星は夜行列車 叶わないねがいが肩を寄せ合い眠る
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焼酎の十六茶割りはいけますな ラージボトルが残りわずかに
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さらさらと 前髪を撫ぜる夜風に当たり ベランダにて 星眺む
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思いやり・赦し・諦め その先の平和へ行ける最後のチャンス
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いつの日か狂気に全て壊されるカウントダウンに怯え疲れ
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いつまでも わてはほんまに 愚か者 諦めきれぬ 君の昇栄
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肩の荷を ひとつ降ろせば 蘇る 苦労した日々 今は懐かし
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命かけ 君を愛して 救うため たとえ火の中 水の中まで
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女房が実家に帰った三日間 静かだなあ亀と二人の
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記念日に あなたに貰った ハンカチが 新品のまま 棚に立ってる
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君もまた ここを去るのか いつかまた 戻って来いよ ここにいるから
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行く手には 幾重の山が あろうとも 希望を持てば 歌声響く
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少年が やる気も夢も 持てなくて 暗い廊下の 椅子に座りて
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ある人が 真理の山を 登ろうと 憐れみの川 溺れぬように
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憐れみは 天から下る 雨のよう 砂漠を濡らす 命の恵み
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真理とは 人の望みや 悲しみで びくともしない 巨岩の基
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ならぬこと ならないことを 求めても 捕まる以外 終わりは見えず
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窓を開け 呼ぶ声がする 人の名を 間違えている 愛しの君の
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夕餉にはポークソテーだ『肩ロース』お や こ母娘ふたりで愛を語ろうす
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ミスチルの桜井さんも恋の歌歌う時には胸痛むのか
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まずまずと言うのは謙遜本心は上出来だよと君顔浮かぶ
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荒事の歌舞伎を観たあと下駄揃え足袋のよじれをそっと整え
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見送って荼毘に付したる肉親の想い出がもう我が身の内に
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帰り際振り返る君言いたそう派手な言葉は今夜は止して
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ヒヤシンス青い花びらチリチリと胸に刺さりて傷む恋情
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梅干しにぬか漬け胡瓜紅生姜 酸っぱいものを体が欲しがり(疲れてる?)
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日常の忙しさを君輪舞曲ロンドなど言うのは止して靴履きたまえ
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上げ膳も据え膳なども構わないそんな器量は直りもしない
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