大盛りの飯を一口喰らうたび減っていくのがこんなに悲しい
10
そのへんに ねこの姿の みえぬ朝 それぞれお気に入りの箱にイン
23
木漏れ日に鳥のさえずり午前9時クーポン券の期限は待たず
7
厚化粧 盆暮れパーマの オバサマが 大阪で生まれた 女やさかい♪
7
献立のノートに天気·気温書き赤ペンで残す「初の真夏日」/去年より十九日早いと
22
旧友と 飲みしひと時 一瞬で 昔に戻る 笑顔が語り
24
「万物の起源は白いお餅です」彼の戯言は呪いとなりて
6
破れてた網戸張替え出したから冷房つける言い訳があり
15
電器屋のチラシのエアコン堂々と買えとばかりに自信ありげで
10
シルバーが車椅子二台運びくる介護の義姉あねと付き添いの義姉あね
22
立ち回り奴らの組じゃ悲劇だしかと言い今も快適じゃない
6
郊外の やみあかりに 火取虫ひとりむし  都心うごめく 人よりきよ
15
風薫る 時季はたちまち 過ぎ去りて  舗装がける におい立つなり
14
兄残す遺言書中に我の名も 歳のはなれた妹ゆえか
17
心地良い夢から覚める準備して足踏みをする気持ちに喝を
7
ひと目見て キミを気に入り 好きになり キミと別れて 俺がわかった
3
「どちらともいえない」ばかりに○しつつやや思ったり思わなかったり
10
徹夜明け脳は夜だと叫ぶのに うんざりするほど宇宙が青い
9
玄関に花鉢置けば自転車の出せぬ若草伸びてゆくなり
13
世の中はまだまだ捨てたものじゃない頭髪かみは失せても陰毛ほとけはあるよ
10
どうしても名探偵の名にかけて犯人はこの中に要るのだ!
8
勝ち負けも無垢の前には無に等し 薬指噛む花一匁
5
またやるの? 動く歩道で ジャミロクワイ スタスタと行く キミは見もせず
4
二匹なり、因果含めて金魚鉢 「仲良くしろよ」は人世の勝手
14
雌だけに赤き実ひしとむらがりて梅嫌うめもどきの冬さかりとなりぬ  [題詠 嫌]
8
ぱらぱらとリズムを追って葉に落ちる雨のドームの中で休憩
23
こころない かげぐちいわれ しょげてたら キミがミルクを そそいでくれた
4
今朝もまた冷めたトースト一人食べ諦め色の街へと出てく
12
江戸語えどことば こねくり回し 巻き舌で 日本経済 語られても
9
朝、地下鉄メトロ 勤めに向かう 人疎ら 忘れていたが 今日は土曜日
11