雨音よりも早い鼓動に気づいてよ 濡れてしまえば抱いてくれるの?
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水たまり 笑顔の君が 反射する 雨も上がって 気分がいいぜ
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五千円 線香上げて もてなすは 墓参出来ない 母のプライド
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東から 言葉解さぬ 台風も お晩ですよと 下町の人
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山の日が 馴染みがなくて 調べたら 意外と既に 十年選手
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芸人と メディアが造る 迷館に 群がる蟻と 去り行く小蝿
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首のシワ 気力体力 現して 隠居してよと わが県知事に
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また明日 君が言うから 僕も言う そんな明日は もう来ないのに
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かささぎのふりをするなよそんなにも白鳥として生まれたくせに
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日暮れから 日の出をひとつの線として 結ってみせたら 宇宙のリボン
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ストーリイ入り紙袋下げ駅をおもいおもいに出てゆく人々
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ため息が気泡となって消えてゆく湯船は明日へと希望を運ぶ
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線香の煙の中にきみがいて「太ったね」って言われた気がした
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いつまでも消えた靴下探してるどこにもないこと分かってるのに
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絵日記の最後のページ白くても最高の夏だったと言えるさ
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蚊に刺された跡がゆっくり腫れてゆく確かにこれは「わたし」の躰
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瓶詰めに腐食を避けて閉じ込めたピクルスの色終わった記憶
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夢の中 現実見ては 辛くなる 現実あきらめ 夢心地よく
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寒いから厚着してきなユーノスの天井あけた一月の恋
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うつせみの定め犬死良く言えば うき世立つ鳥跡を濁さず
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海に想うは 凪いでは漕ぎ出で 打ち返す そこに何も 遺すことなく
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大きめの破片集めて練る手癖 できた一つを育てては捨て
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天井に触れそうな白い柱立つ カップ焼きそば湯切りしたあと
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側面を埋め尽くしてくマグネット 水道業者にどこかの土産
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同日の免許更新約束は二年越しにて果たさるる
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一点を 虚無な心で ボンヤリと 心はわすれ 絵筆は乾き
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靴の底外側ばかり擦り減った世界は少し傾いている
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枝豆を求めて列なす人々よ 食い意地深き我もその裔(すえ)
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新品のノートを開(ひら)きペン先を滑らせて引く最初の線は
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ユニクロの 黒いコートの マネキンと 同じコーデで みんなと被る
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