あかねさす紫野ゆき標野(しめの)ゆき家政婦見たり事件勃発
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叢に羽音掠めて眺むれば 群れて涼やか夏百合の白
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長身の 女性教師の 平手打ち バレー部時代に 培われたという   #昔の常識は今の非常識
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裸足にて月のひかりを踏みながら 雨だれに踊るはジムノペディ
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東風吹けど野分なるらし蝉時雨 休みし夏をともに潜まむ/台風十五号
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昼間とは打って変わった涼しさだ裸で寝てて風邪引いちゃった
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肝試し ライトに浮かぶ 暗がりの 深さを知りて 子はしがみつく
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ひさびさの法事に集う人々に 我が容貌のプロトタイプ(試作品)見ゆ
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石けんのうすきにほいに包まれて始まりたるや 台風の朝
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お泊まりの 子の振り回す 花火の輪 蚊取り線香 くゆる縁側
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溶けるまでアイスを握る指先が 執着してる私にもして(上の句付句)
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轟轟と室外機鳴る熱帯夜 雷(いかづち)招きて雨、窓を打つ
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始めればキリ無きグッチのコレクションどうせ旅には持てなきものを
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義父母(ふぼ)と夫好みのものをそれぞれに購い供え盆の設え
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ゆっくりと 珈琲豆挽く 朝の時間 すべて無常で だから愛しい
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ありあまる 気力で 階段かけのぼる 気づく自宅は 一つ下だ
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羊羹(ようかん)は 元は羊の羹(あつもの)で 現在(いま)とは違い 甘くなかった
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復帰後にグチが増し増し職場にて 何にも染まらぬ二十歳の子がいる
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盆休み なくて働く この時期は 事務処理弾み 得した気分
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仕事終え ポテトむさぼる 孫たちと 過ごす夕餉は 夏の思い出
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小雪舞う盆地を臨む狭霧台 黙ったままで横顔を見る
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朝霧に溶けゆく淡いまどろみを 両手ですくう金鱗湖の淵
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孫たちの笑顔見たさにいそいそと 暑さ厭わずキッチンに立ち
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盆休みの関東圏を 逆行す颶風(ぐふう)に寝覚む 黎明の悲鳴
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列島へ転がり込みぬ 台風の予想を他所に しづかなる夜半(よわ)
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高原の空にテニスの玉追えば虫刺す大腫れ日焼けの孫は
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君の手に あれど生命は 君のもの ならずと我に 語れるしじみ
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台風の大きな丸の天気図に怯えど我が町狼吠えず
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野分あと 農作物は終わりしも 今が盛りの向日葵折れし
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エアコンを消した日の朝君といて喜ぶ私見つけて冷める
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