七草も鏡開きも縁がなく 三日過ぎれば常の日々なり
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それぞれの 道歩き出す 子どもらを 眩しく見送り さて私わたくし
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この頃はまだあったのだと云う父の つむじ寂しや儺追風なおいかぜ
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子ら戻り 旦那出張 静けさに 耳鳴りばかり 頭に響く
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荒波に揉まれる日々にふと寄れる港でありたし 父母われらの想い
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京都五条から四条へと歩いたら人口密度がスッポンと月
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留まらぬおくと面影おもいつつ 君の口癖さえ忘らりょか
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いつのまに満ちていたのか寒月の人影クリアまさに皓々
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子ら帰り静けさ戻る食卓に慎ましく並ぶ有りものご飯
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酔ざまし 外は ほのかに 月あかり 今年最初の 明日は満月
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心地ここち良しきみとふたりの休日は 静かな時間が自然に流れる
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「恋してる?」気安く聞いてくれるなよ こっちは必死の戦いなのだ
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16時思い立ったが吉日で 刺し子布巾ふきんを10枚仕立てた
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気がつけば店はバレンタイン一色 まだ正月の気分でいるのに
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心にもスイッチがあれば 簡単に負の感情を断ち切れるのに
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あきらめて宅配ピザをクーポンで のんあるワインも二缶はあるさ
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恋心 一喜一憂 待ち焦がれ 貴方の返事 まだ来ないかな
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覚えてる?2人で食べたアイスの味 あなたはバニラわたしはイチゴ
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おいしいもの一緒に食べたいほうなので 美食家でなきつま ときどきサミシイ
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下腹したばらが痛いでござる 出かけたいのに口惜しや ワインが呼んでる(のにー😢)
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思い悩み頭と胸が痛むたび 寿命が縮む感覚がする
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何もかも疲れた消えて楽になれば その諦め癖こそ消えてしまえ
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休日はオハラショウスケさん習い 朝寝朝風呂堪能してみる  /朝酒は無理(笑)
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自我のかじ 乗っ取り企む復讐鬼 憎しみ消せる消しゴムが欲しい
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弁当にデン!と鎮座すカボチャコロッケ舌をとろかす不思議な甘さ
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「私たちよく似てるね」と君が言う そうでもないな、と私は思う
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強迫という名の妖怪きまとう いずれはらう 弱腰でもちぎ
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脳内に住む悪魔 呪詛じゅそささやいて 堕ちる手前 踏みとどまる意識
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傷跡も歌にして詠めばいつか溶けて消えて楽になる日が来るかな
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久しぶりリアル本屋で立ち読みが普通にできることが嬉しい
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