さよならを告げた訳では無いけれど逢いにゆくにも理由すら無い
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UNIQLOの小規模店舗の品揃え痒いところに手が届かない
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不器用に 器用を装う 僕の苦を 知るか知らずか 見ても見ぬふり
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僕だけに見える心のざわめきとこの青空は近くて遠い
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あんなのに 同じ笑顔を 向けるなよ 奴より俺が 君に見合うし
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川の瀬に 素足をそっと 浸すのを 熱射予防と 僕に説く君
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雨叩く 窓に頬擦り 吐息して 曇る硝子に 指を走らせ
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なりやまぬ喝采の海をかきわけて あなたは歌うカーテンコール
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治りそう また乾燥し 追いつかず 手を荒らしては ハンドクリーム 
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ラーメン屋気さくな女性店員が笑顔振り撒き活気あふれる
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寒いけど「福岡くん。」のピノ見付け二つも買ったまだ食べてない
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一人居の義姉の寂しさ行くたびに義妹のいる歓びを言う
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この頭痛 そろそろアレのアレかしら 元気な期間は月の半分
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神社から眺める田舎風景は妙に何故か気分落ち着く
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白蛇の型が可愛い器からおみくじを出す結果大吉
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ありがとうゲイだと告白してくれてぼくは上手に聞けていたかい
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薄氷の下で耐え抜くメダカには厚着の我は滑稽だろうか
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今日よりも明日二度低いと予報来る何も降らなば恵みと思う
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雪の木戸まだ起きぬ街微睡まどろみの中で燻らす煙草の寂しさ
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きみという水面みなもはあまりに澄んでぼくというけものをつぶさに映す
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クリニック待ち時間無き予約制だが会計でやたら待たせる
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携帯の動画をゆっくり見返した息子が生まれてもうすぐ二年
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老三人ピザとパスタをシェアーして子らの帰省のあれこれ喋る
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「ばあちゃんにまた似てきたな」吾子笑う 嬉しいような哀しいような
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直接の関係はないのでのんき笑ってる飲みまくってる暇
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金髪の異国のあの子と同じ名の ガムを吐くのはちょっと惜しいや
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正月に飾ったものたちまた来年元気で会えるといいねとしまう
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おそろいがほしいよ あなたとおんなじ煙で肺を黒くしたいよ
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鼻唄はなうたは 何時いつもの様に 「千の風…♪」 林檎りんごと花を 墓前に供え /林檎大好きな妻でした。
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しいたけは免疫力を上げるらし 気力奮い起こし いっちょ焼くかぁ
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