シャトレーゼ アイス食べたら 怒られた 一日二本 食べたらあかん
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青嵐あおあらし 連れて来たるは あの人の  たばこの香りと 新しき情
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棒飴を子供がねだる秋祭り僕振り返り君は小走り
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洗面台 狙い定めてひと叩き‼️ …虫に逃げられ鏡に手形
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老親の手を引き二人散歩する昔は母が僕の手引いて
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天に向け 気霜きじもを吹きて 時節知る  日射しが白を そっと消したる
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吊るされて寄り添う影は青い渦 智慧はただ風 苦海の波間に
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川面にも流れる想い浮かび行く果ては海まで届けと願い
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合いの手を入れる漫才寄席の奥暖簾をめくりコンビながめる
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野分け後にやっと満ちたる園の池それと飛び交う蜻蛉とんぼ蜻蛉とんぼ
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ないはずの 質量感じる 陽の光 地面に現る 分身を踏む
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馬鹿息子西瓜送って返事無し金の催促ないだけ良いか
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美味なお茶抹茶茶碗を傾ける手の名物をじっくり眺め
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パソコンのログインパスワード10文字の記憶うすれしも指は忘れぬ
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エアコンを神とも思う なれどなお あにはからんや熱風の出る
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信号で日傘たたんで潤して一首メモしてまた風に乗り
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気持ち込め「お先にどうぞ」とリンリリン ベルも言葉が喋れるのかな?
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大人にさなりたての牙で噛み付こう九月のぴんと晴れたこの日に
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島国の高温多湿な本邦で 日毎ひごとの風呂ぞ人権と思う
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二万円あの二万円どこ消えた総理大臣誰だとしても
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真夜中の窓をうつ風秋空と鈴懸の葉をのこし去りゆく
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ドリップの銘柄迷う アラカルトセットの楽し 秋来たる朝
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この街の屋外プールは明日までで 家族連らが最後の夏を
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入れ墨を背中せなに隠した若者が Tシャツを着てライフセーバー
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同窓へいつも以上にしゅっとした「御中」の字であらわす気持ち
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トマトあらう 水もぬるくはなくなりて 長月6日 けふは寅の日
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チビ猫は けさは「ろいず」の チビ猫で かべにうつる かげまで ねこみみ
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ねこの手を にぎって 心地良く寝落ちした 目覚めさわやか 本日快晴!
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夏季休暇終了同時告白後失恋全治二十四時間
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囚われない心の檻にも世間にも戯れ遊ぶ童のように
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