ごめんねの整列している青ふせん そのかがやきをなぞるよ先生
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ごめんなさい。桜の季節に 十センチも 雪降らすよな 歌詠んじやって…
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ヒトテクをエアリズムに替えたので もう戻れない花冷えがまん
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三月も終わる日朝に外見れば屋根山畑白再塗装
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春うらら 春大根の種を蒔く 今季ことし作柄できに期待を込めて 
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咲きほこれる蝋梅の万花に雪つもる冬の名残か弥生三十日みそか
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高校の 友達と会った 一年ぶり 短歌にするほど 特別でもなし
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桜に問う 如何して神は移り行き果てるもののみで現世を満たした?
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ドクドクと心臓は言うああそうかほんとはきっと毒なんだ血は
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ホームセンター、ドラッグストア、スーパーに百均、近くにあれば良いよねぇ
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いつまでも群れに入れぬままでいる せめて背筋を伸ばすことしか
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先輩に 言われたけれど 本当に 褒め言葉なの?「新生児みたい」
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吠えられて噛まれていても好きだった自分の心に気付く日までは
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山を行けば幹に苔生す桜ありて少し咲く花に風は冷たし
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愛犬も散歩復活、ダッギーカーで移動もありか
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孫も巣立ち、またまた冬来たり真っ白、春遠からじ
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母からの 返信履歴 見てみたら 最多の文言「は?」「なんで?」「了解」
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僕たちはもう二度とあの路地裏の店のマフィンを分け合わないね
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泥棒や Adoやインコじゃなくたって 檻にいれられるみたいですね
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幸せの定義はなんだ問い掛けて多分答えは生涯出なくて
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見出し語の「好き」にだけマルをつけた辞書 ひらけとも気づくなとも思いつつわたす
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昔ここ何だったっけ建物が解体された跡地の前で
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想像の十倍怖かった先生の死に顔は想像の十倍優しい
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闊歩した昭和平成賑やかな街はベッドタウンの令和
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「行い」を「行為」と書いてなんとなく悪いことした気になってみる
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秒針は心臓よりもゆっくりと時を刻んだきみの前では
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みちょぱとかやす子が同い年らしい何やってんだおれは一体
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はじめて不老だけじゃなくて不死の薬もほしいと思った 春の夜
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木苺みたいな未熟ないのち風船みたいに膨らんだ 春の訪れも知らぬのにまだ
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冬の間にどれだけ踏もがクロッカスちゃんと芽を出す花咲かす
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