春の花咲く日を待ちて待ちきれず積む雪けて春を迎えに
26
幸せが作る波紋で揺らぐから満ちて溢れてわたしを溶かす
7
一枚の紙切れなんかで決まってく  二次元チックな世界を君と
8
ヨコハマの雨濡れそぼるマリンタワー さくら色ライトアップにて春を告げたる/友人の写真より
20
ぼくの夢の中まで追いかけてくるあの子の指は嘘をつかない
3
じいちゃんが音符のように数えてるパンのシールは年々へって
10
念入りに洗い流した指先がまだ忘れないあなたの温度
3
くだらない嘘なんかつけるわけないよ 君のえくぼが愛しいとかさ
3
我慢するよりも我慢ができる日はおやつ食べるな(それも甘いが(笑))
24
妻の目に 涙あふれて 「優しいね…」 互いに涙 介護の思い出
27
新年度リスタート切る夫の背を ともに見送る花曇りの風
26
しごとだけ がんばってても つまらない ばにらあいすは かぜにきかない
5
海の底丸まり寝ゐる怪獣の氷涙ひるいを食めるちひさき魚
14
ほろ酔いで星を見上げてゆく道の頬にやんわり落ちる春雪
26
ユキヤナギ 真白き雪が 降るように 桜の下に 満開の花
25
赤光に影伸びたりて夕餉どき宛先のない荷物となりぬ
9
全員が忘れてるふりをして今日もわたしの世界はごとごと回る
6
契約はお前の命と交換だ 50年後に発動有りスか?/交換
3
突き当たり封破られたドアに耳 スクリーン前 固唾のむ君/鼓動
3
目に入る強い光線濃い影と 酔うほどの星 織り込む原色/アフリカ
5
ちょうどいいビールが冷えてなかったの 「未来のレモンサワー」ちと物足りず(ねこ母は甘さが欲しい‥)
10
苺たち良い顔をして並んでて買ってしまった!そわそわ帰る
16
ビール(の)次点 何がいいかなと考える レモンサワーでいっかと冷凍食品れいしょく>旦那は歓送迎会なので、私はイカ玉138円
10
開花宣言を経て 今も 凍て返る 嘘のような 卯月の冷雨
20
春はじめ桜颪の雨が降る濡れた道路に光る花びら
14
くるしいと思ったきみは背すじをのばせ 肺をつぶしているんじゃないか
8
じいちゃんの菓子パンだけの晩ごはんにさえせまったこの物価高
7
春風や 友と歩んだ 学び舎に 私はいるが 友は戻らず
5
冷たくて雪の匂いのする雨は嫌だった十一月に似て
14
「ボタン欲し」言われてあわてたあの頃は 四月馬鹿とは露も気づかず
16