脇抱え よちよち歩く 重くとも これは美味いうまい幼子おさなご知ってる
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死ぬ前に 何食べたい?で カツ丼と 答える人だけ 信用してます
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歳重ね  歩みし道を省みて 数多の出逢いに感謝を捧ぐ 
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パスケース 貴女の笑顔を 意識して お土産屋での 幸せな時
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忘れないで あだ名は出目金 控え目な 貴女と話した 6月1日
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ソフトシェルクラブサンドはうますぎる 正義は人の 数だけあります
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きみといるわたしのひどく満面の笑みを愛してほしい あなたも
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親友であったあなたのぎこちなく片頬あげる笑みが恋しい
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どこにいて誰と手をつないでいても君を見上げるわたしの瞳
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惑星が一直線に並ぶように愛しているというと笑うの
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逆張りを 四周くらい繰り返し Twitterのこと エックスって呼ぶ
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粛々と愛していかう ときどきはこんなうたでも辞書にしながら
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養分とガラスの破片をいっぺんに飲むようなあなたとの文通
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あなたには渡せないまま抱えてる段ボール箱の重みが増して
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ポケモンがほんとにポッケに入るなら もっと自分を大事にできる
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昨日と一昨日のハンドタオルが両のポケットから出てきた
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静かではないのに静かな気がしてる 気まずい世界の創造主になる
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レギンスと靴下脱いで寝るはずが寒さに負けて履き込む六月
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先生に褒められました罵詈雑言書きまくってはシュレッダーの中
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うふふふふ ため息吐息 身にまとい 愛しいこうべ胸に抱く夜
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九回の 裏ツーアウト 最後まで わからなかった 今日のサヨナラ
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終電を逃したみたいばかだよね 君を好きなままの私だけ
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お祈りと当選通知のメッセージ 空の言葉をためておく箱
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窓を打つ雨粒見つむの胸の日々の煩ひ洗い流せよ
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この駅のあちこち中央改札があってぜんぶがちがう季節で
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寝たきりの母しかいない一階でガラリと開く戸ニャンかたまげる
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古古米も古古古古米すら届くまい小さき店しかなきこの町に
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香り立つ君影草の一叢を亡兄へ捧げん皐月尽日
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ついたちに始めてみるのはおもはゆく きょうを選んだわたしのかわいさ
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ひさびさの実家や 母のTシャツを 借りて着るなり 我のは汚した(アイスクリームの練乳で😅)
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