いつだって 世の中央値を気にしてる 半分より上半分よりは
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払っても箒の先にからみつき取れぬ猫の毛取れず猫の毛
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連れ立って行く友ありて休日に山に行く孫疲れに行くか
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思春期を迎えていれば初デート幼なじみと映画小四
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初夏はつなつに小さき白き南天の花風に揺る庭の片隅
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葬送の 朝に雨戸を 開けたれば 流れるひとの 絶えることなく<
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ふと思う 我が家の号番 特殊では? ネットで検索 四二一は素数
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春草しゅんそう息衝いきづいた その地に芽吹く 狗尾草エノコログサが 夏はすぐそこ/狗尾草=ねこじゃらし(^^)
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祝日の ない六月の そこここに 芍薬という 姫様が立つ
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銀鱗の鮎の瀬浮かぶ丑時に闇へこっそり躍る逢瀬おうせ へ \ 六月一日鮎解禁日
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AIを嘘つき呼ばわりするなかれ。単に正解を知らざるだけなり
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ゾウさんに餌をやったと得意顔ママがあげるの見てただけよね
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エサをやり指食べられた息子言う2歳児びびらすヤギの食欲
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できないことできるようにできることもっとできるように日々を生きる
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黄昏時 手入れを終えし菜園の 育ちし野菜に心癒さる 
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サブスクの解約ボタンを押した夜 棚へと詰める詩集が一つ
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行く風は 月夜も届かぬ道の先 夢もうつつもそこを目指さん。
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うすあじのセロリを口にほおりこむ 大事なひとをおいて逝けない
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まあ所詮勘違いした愛だから子を頼ったらいけないのです
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子供とは所有物では無いものでボランティアではうごいてくれぬ
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若者は退屈だろう例えれば千羽鶴など一人で折るとか
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尻尾が生えていたならこの揺れは 確かめずとも伝わるだろうか
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真夏日と交互に廻る寒い日へ「気象病」など襲いくるやも
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ちょっとだけ 姉様&兄様の妹分いもうとに 戻りたかった あの頃のよに
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不器用な僕は恋文のかわりに、真っ赤なアンスリウムを君に。
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黒豆茶淹れる温度が悩ましい乱高下する気温と気分よ
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お湯沸かし 麦茶の用意 していたら なんだか急に 夏らしくなる
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恋人が欲しいあなたのそばにいる 手頃になれない高貴な私
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来世には姫になるのと言っていた友と仕草のそっくりな猫
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先輩と相思相愛だった日はどうにも夢にきみが出てきた
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