もう今日は風呂キャンセルでいいかなとだるい体を寝床に引き摺る
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この鳥は冬の星座に絡みつき歌を孕んでまた灰になる
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昨日今日明日明後日明明後日「少しはマシになりますように」
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故郷の冬は寒くて冷たくて夜は暗くて星が綺麗で
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腹の張り増す日は不安も増してきてあと幾日と数えてみたり
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あの日から三十年が過ぎたとは!黙祷しつつ復興感謝
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家が揺れ空飛ぶ絨毯みたいだとその時思い恐怖に耐えた
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桜の木 寒さに耐えて こっそりと 春着る「べべ」を 機織はたおりしてる
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大寒の気温プラスと予報あり新聞見出し雪不足とも
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あつい赤なまぬるい赤ひえる赤あなたがくれる赤なら何でも
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「どうなってこうなったんだどうしよう」何もわからん落ち着いてくれ
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母親が 涙ながらに ぎゅっとして くれたあの日に 死ねていたなら
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「おはよう」に 続く言葉が 見つからない 優しい朝が 続けばいいのに 
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麦育て砕いて粉にしパンに焼き食べてホモサピ戦に励む
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ホモサピが冬眠したら何もかも解決するさいくさも熱も
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さむそらかかうでおとすかげ その輪郭りんかくはる
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ムーミンも熊も亀も冬眠す 猿も一緒に冬は寝ようよ
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道端の不法投棄の扇風機冷たい風が羽根を回した
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日入りて 息の白きに 凍えれば 恋しき君の 眩しさぞ知る
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凍える手急に握って驚いた顔が見たくて外す手袋
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風受けて冷えた両頬照らす陽ははやも少しの春めきを持ち
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香り立つ鉱石の白取りすまし惨禍のぼくが通り越しても
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あと4時間でキミは私と同い年 ねこが起こすから(0時頃にな(苦笑))ハピバと言おう
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近所のラジオ体操初参加三日坊主になりませんように
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この熱で 喉元こびり 付いている 手垢を解かせ がんじがらめの
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夜六時 駅で待ちしは 試験帰り 手応えあるか 笑い顔浮かべ
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ねぇ聞いて掃除機かけて洗い物して ようやく開けたの愛する金麦
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君を待つ バターチキンと缶ビール パック中の浮かれた私
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大好きなあの娘が風呂に入らないドライシャンプー知っているから
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静かなる集中の隙間の雑談で見える人柄空気和らぐ
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