道端の花の名前が知りたくて家内に聞けば即座に答え
21
盆が明け 子らの声無き公園に 頭上のミスト風に舞い散り
26
退院の母の目を見ておめでとう施設の廊下笑顔作りて / 回想
12
夏過ぎて 昔の影で 一休み 思い出の声 鼓膜を揺らした
7
全て嘘 花火のように 消えてゆく 流るる時に 蝉の声だけ
6
カーテンが ゆらゆら揺れる 影も揺れ 寝ぼけながらも ねこ毛づくろい
26
盆明けておせち予約のDMがもう届いてるあと四か月
21
背かずに走ってこれはしなかったその分私強くなったわ
8
ひと息もふた息もつく 盆明けて ややも涼しやふたりの家は
17
涼しかるかの世と極熱(ごくねち)この世との行ったり来たり 死後もサウナー
5
世間では明日から仕事とふと思う日曜送り火交通情報
17
凝視する海路の彼方目指す方纏わる髪をはらいのけつつ
8
花火より送り火がよし大文字より大館の犬文字よし
6
平凡な平凡による平凡の日々日本の夏よけふは閉盆
10
孫たちは七十年婚(プラチナコン)に祝い来る大き花束ケーキを提げて
12
君いないこのひと月の生活は穏やかなれど笑うこと無し
16
風に聞く疾走れ疾走れと風は呼ぶ風よ吹け吹け明日は明日
10
盆明けに サンダル履いて歩く子ら クリアーバッグがもう泳いでる
11
ひと皿にたまごふたつのオムライス 僕には多めのタンポポ咲きて
16
災害のニュースは嫌い見たくない見とくべきかな見なくてもいい?
16
お彼岸にまたすぐ来るのしんどいよこのまま娑婆に居座っていい?
11
窓眺め クリームソーダの 透き通り 全て信じて 騙されていたい
4
ひさかたの 雨降る空に 光さし 心の雲も 薄れゆくかな
5
休み明け眠くどんより曇り空支度手間取りコーヒー飲めず
3
ひまわりの種色変わり 必ずや私が受けて来年咲かす
3
『ふりだしに戻る』今更サイコロを振ってもふつうにはもどれない
3
干し物を濡らす 空とて故意でなし 雨天を憎めど 詮無(せんな)ひこと
25
ルーティンを一つ一つとこなす内、頭の回路が起動してゆく
15
平日午後二時屋上へと続く階段に座った時のあの気持ちってなんですか
5
盆明けて 人の業ゆく 万物は  変わらず今も 星霜を経る
10