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花街のおもかげ残す軒先に置く草花のなにがなにやら
8
山笑ふ 光の中に白梅の 芽吹き膨らみ春を待ちをり
22
君の目の光が消えるその前に僕ならずっとここにいるから
14
手のひらに まっすぐ伸びる 感情線 君への想い ぐるぐるまわる
6
時計から四日も逃げて端の席 眠った体が振り子になった
4
玄関の扉の向こう 鳴き声響く 君待つ我が家 帰るしあわせ
10
蹲
(
うずくま
)
り風の唸りに
苛
(
さいな
)
まれ 哭いた
夜
(
よ
)
ですら
明日
(
あす
)
は待たない
13
くちずさむ ♪またきてくれて ありがとう ファミリーマートの 入店の音
4
泣きたくてでも泣けなくて困ってる私を誰か蹴ってください
5
雪道でブレーキを踏むその先に立ってて欲しいあなたがいます
5
チューハイにストローを挿し飲んでみる メンヘラだった元カノの真似
4
五万首よ乱れぬ髪でも十万本「五万円札」作ってほしいわ (与謝野晶子はエネルギッシュ)
12
さぁ寝るか「ギギーグガガー」線路から どんな悪夢になりますことか
12
短歌とは何でも作れる玉鋼ハートの矢から宇宙船まで
16
映えなくて 画質粗くて静止画で いいね押す
君
(
きみ
)
感性を撫でる
4
死ぬという 人に流るる時はなし されども最期の路とならむ
7
喧嘩して、仲直りして、ご飯食べ。家族という名の終わらない恋
27
どうしても愛してしまう玄関で靴を履く背の、その無防備さ
24
躓
(
つまず
)
いてひどく汚れた服の土 やさしく払ったきみは友だち
11
陽も落ちて 童子は鹿の子まだらに散る 静寂染み 揺れる
鞦韆
(
ブランコ
)
残して
6
時短流テキパキ没頭あら三時 時は飛ばせど歳月巻きで
13
指先で紡ぎ出される会話から吐息も声も汲める感性
34
ダイヤルを回したことの無い恋は焦れて急かせる鼓動も知らない
30
闇落ちはバイト引き連れ待ち伏せる 改札、コンビニ弱者を狙い (夜の帰宅時・特に女性は要注意!)
13
死ぬという 人に時間は 訪れず 空疎なりたる 時間を過ごす
11
日常のほんの小さな幸せが崩れぬように甘噛みをする
13
豆乳とバナナを摂りて耐え忍ぶ月つとめ前仕事は多忙
8
隣人の 話す声ばかり 気になって 薄いのは壁か 私の器か
10
目が慣れてきた人たちから少しずつ閉まる1ピースの光でした
4
軽すぎる 返すあなたに 低音で 「好きだよ」 言うと笑ってくれた
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