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moyur
4
昼は蕎麦 決めておれどもいや違う 社食なき我れ誰に聞こうか
3
昼は蕎麦 ラーメン嫌いの妻だから今日は二人で天ぷら分け合う
4
振り向かぬ妣の背中や茄子の牛 呼び止むる声届かざるまま
7
ぱとろーる ねこのだいじな しゅうかんよ おうちはおうち そしてなわばり
23
目覚めては こほっとひとつ咳こぼれ 秋近きかと覚ゆ朝まだき
14
アレルギー発症の臨界点のごとく その心臓より溢れろ自信
3
世の末はじゃんけんぽんになるだらふ丸く済まさば協賛要らず
7
ベランダに 暗き紫 朝顔の 咲かぬ夢ごと咲くや一輪
4
亡き父の誕生日だとふと気付く だからといって何もしないが
13
<放置>車両 意図あるやうに聞ゆるも そこはかとなき違和の感あり/令和八年八月千葉豪雨
13
燦然と輝く太陽 宮の丘 慶ぶ君の幸せ願う
3
寝冷えして 布団引き寄す 術もなし すでに占拠の 猫太極図
13
箸を持つその指の節ぎこちなく君を重ねて我に返りぬ
15
千葉豪雨 命からがらたどる家路 会社から安否確認来ずとは
14
蚊に好かれ 蚊取り線香 焚きまくる 汗かき酒呑み O型だから
5
道行けば ざっと雀が 飛び立ちて 垂れた青穂が 揺れて輝く
28
亡き骸の蝉を小枝で街路樹の元へ返せば 夏は去り際
29
夕餉の
時刻
(
ころ
)
我が家は闇に沈み込む 吾待つ
愛猫
(
きみ
)
の鳴く
聲
(
こえ
)
きこゆ
16
玄関の 溢れる靴を 踏み分けて 8ヶ月分の ギュウギュウギュウ
7
冷へし床板の一箇所 寝そべりぬ猫の居た位置 床暖の如
25
流れ行く雲を見上げる猫の鬚かすかに揺れて秋風が吹く
28
朝ぼらけ 犬引く人の 道端に お犬動かじ 佇むばかり
8
盆明けの 業務過多には 溜息も 三日月見つめ 貴女を想う
18
公園に多くの人がゆらゆらと ゾンビじゃなくて太極拳だな
14
煎りじゃこの
八百
(
やお
)
の
眼
(
まなこ
)
に睨まれど 平然としてご飯にのせる
28
敗戦日悲劇のかずをつみ重ね人は忘れるかなしいくらい
7
さあ今日は遅めの帰省だ金髪の甥とどんな会話しようか
10
切なくて 優しく笑う朝の風 りんの笑顔がおまえに似てる
16
客席の暗がりに解く鎖かな 地下劇場の翼に乗りぬ / 1969年 「天井桟敷」寺山修司氏
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