もう一度春琴抄を読み返す眼科手術の十日目の夜
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原曲が 映画になると 聞きつけて 名曲楓 歌詞を噛みしめ
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ベランダで「どこから来たん?」ひとりつ 日なたのまろき てんとう虫に /九階
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午後一時小春日和がぽかぽかとセーターなんか着るんじゃなかった
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大好きな声もいつしか忘れゆく 貴女にずっとそばにいてほしい 
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Xエックスにおやすみと呟いたのは 君だけと話していたいから
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裏切りを経たと言うのに好きなのよ脳はあなたに溶かされたのよ
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黙々と 夢中になって することは 二時間だって あっという間で
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裸木はだかぎになりぬ 初冬の百日紅サルスベリ 牡鹿の角の如 美麗びれいなり
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ひとりの世界がいいのに 他人より優れていると思いたい矛盾
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蜜柑なら小粒が甘くて僕は好き小粒な未完も鈴なり目指し
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光線もたまには暗くなりたくて自分より明るい場所探す
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8月の平坦な道が劇的に! 今年はイチョウが散りすぎている
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もし君に出会わなければ 会いたいと願うことすらなかったのに
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底に少し テイスティングすれば 想いが回る 銘柄はなに?
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できるかな 自分に問うても 答えは出ない とにかく踏み出せ 歩みとめるな
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丁寧に 珈琲淹れて ひと息す 冬の陽だまり スピッツを聴く
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追いつけず別れも言えず この道を逆に行けばいつか会えるかな
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友だちに かこまれてから のひとりって ハナからひとり よりさみしい
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こわごわと投げた短歌にいいね付き 12になり 23になり
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暗闇に椿の紅が投げかける なにやら不埒な誘ひの笑みを
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人類が 初めて入る 洞窟を 中から撮ってる TVの不思議
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ミームネタの発祥をよく知らぬまま使う俺らのネットリテラシー
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いつしらに施設の暮らし一年に義姉あねの肌着の名前薄らぐ
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どうしても 青い鳥を 見たくって メガネも買って 色眼鏡で見る
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あの夕焼け 明日も一緒に見ようねと ささやかなるも 切なる願い
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西口は装飾なくてクリスマス 何がこの街を分けるのだろうか
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このカニが タラバガニなら 良かったね カニカマだから だからタラレバ
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傷ついたときは助けてあげようと挫折するのを待ってる私
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うつくしく目を伏せたいと思うけど 私を見てる貴方を見たい
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