歳上の老紳士にも追い抜かれ サルコペニアなのこれ? 暗然とする
12
粛清王スターリンのミニ版が 隣の国に現れい出る
8
むすやばい くすりもらった しごとさがす 寄るべなき母子 なき者とされ
7
よく振ったシャンパン持ってきみの夢に忍び込むのは犯罪ですか
7
元部下に 想いを寄せて 10数年 特別な人 なれる日来るか❓
10
「ミスタープロ野球」と呼ばれしひとの訃報聞き「巨人・大鵬・卵焼き」とふ連句が浮かびぬ
6
緑分けラリーするごと道行かばポツンと家ありテレビで見る様な
32
多忙な日 貴女の笑顔を 想い出し せめて今夜は 夢で逢えたら
14
雨粒の落ちてくる空の底を見るあなたの心見つめるように
9
それだけが生きる望みというのなら 君の心に住む人に傘
10
月曜の朝の公園静かなりに鳴く雀餌なくば去る
27
安達太良の 木道脇にスミレ咲く 可憐な姿疲れ癒やせり 
23
あちこちで田は野に変わり農家消え猪駆ける値段なんてさ
21
亀よりもおそく歩いているらしく スタートラインも見えない未だ
17
飛行機やヘリコプターは遊泳す溺れたような音を立てつつ
5
カピカピの米粒たちを寄せ集めデカ米粒になあれ朝まで
3
セーターが生乾き臭させながらアジサイになる六月の床
6
??麺 逆から読むとンメンャビンャビ 逆から読むと??麺
5
机に向かひてただマウスを動かすのみの昼過ぎの夏時雨
6
古人にも由無きことを書き付けて残したる者ありけるぞかし
4
パンツ一丁の自撮りでリアクションを稼ぎたる自傷行為かな
4
透明でいたいと思うことがある寂しいけれど安心なので
7
酉の刻を王莽が時と称すなり史書の間にも魔に逢ふらむか
5
紫陽花の異なる色におどろきて旅居たびゐの庭の雨しづやかなり
13
考試いざ走らする筆止まりたる時に学びの幾年かを見ゆ
6
わかってた 君が私を見てないこと でも胸の奥こんなに痛いの
5
奇怪なる字形の麺の大碗に薬味薫りて渭河は錦秋
5
「一っつも稼がないのに腰悪い?」言いたかったな『サルコペニアよ』(笑)
15
一日に火を灯しては消えて逝くうす水色のけむり遺して
16
種まいて三日坊主のジニアたち空を見たくて勝手に咲いてた
6