釣り上げておいて食わぬし餌やらぬ それはあんまりじゃないんですか
6
切り株に誰が置いたか石の群れ増えていくから株は願いを
19
夕焼けて 身反りて見上げる 凍てる岳 冬陽背おいて ひとり影行く
7
「一番」も「特別」すらも望まない わたしあなたの「ありったけ」がいい
8
メンテせずチャリのブレーキ甲高く鳴くもんだからソフトにかける
18
葉っぱより  先に花咲く  黄花あり 色味少なき  時季を彩り
8
あなたのこと考えていたらドレッシングかけすぎたから、しょっぱい朝だ。
7
美少女も小鳥も餌をやらなけりゃ死んじゃうんだと飼ってわかった
14
ベテランの刑事でかも目逸らす現場げんじょうに立ち会った後飯五杯食う
13
過ぎし日の父とのキャンプ懐かしみ ひとり山入りテント張る息子
21
日の本の 四季の光と風と水受けし桜は 春の舞台へ
32
靴下が  所構わず  脱げてまう  ちっちゃい足の  由々しき問題
11
日本は 幸せだよね でも此処は 資源不足災害大国
16
幼き息子 日がな一日どろだんご 磨きに磨きし その光沢勲章もの
19
隅っこの花梨の花はひそやかにそっと春呼ぶ桜の陰に
47
あなたから「うまい!」と褒められ有頂天に明日はどんなお弁当かな
14
散歩中 津軽じょんから 聞こへ来る 旅のガイドの十八番おはこ懐かし
39
子を撫でも殴りもしないだろうカメラの前で命を贅沢品と呼ぶ若者らは
7
重き荷を ズシリと背負う村仕事 一年ひととせ無事にと神棚拝む
29
数ヶ月前の日記に書いた死は 乗り損なった電車みたいだ
11
映画あれ見た?なんてことない会話でも スマホ越しだと遠いね 春は
7
雪のないベランダ脇には四五人のコロポックルのごとく蕗の薹たつ
18
2階から 外階段を 駆け上がり 屋上に行く 星を掴みに
6
「Ronald.Trump」トランプさんと 「Donald.Reagan」レーガンさん いや間違えた 「Ronald.Reagan」レーガンさんと 「Donald.Trump」トランプさん
10
路地裏の 街灯の下 本を読む カレーの匂い 叱られる子
4
在来線 「カタンコトン」と 過ぎてゆく 懐かしき日々 時に思い出し
19
100%ジュースになって腐りたい 感性は放るものですし
5
家もない 友も失い 流浪する もったいないな 戦争ごとき
12
春日中はるひなか 二つの川が 交わりて 川面の光 ゆらゆら揺れて
17
夜の雨 種蒔き時に 慈雨となり お日様伸びて 大地たりなむ
16