階段で 行くと言い張る 孫つかみ 離さぬばぁば 塾は六階
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来世にはデンデンムシに生まれよう持ち家なのに税収めない
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石段を登りきったら山門の中はただただ紫陽花の苑
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梅雨空に紫陽花見つつ路地往けば心ばかりは晴れる気がする
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無縁と思えた 早寝早起き 苦にならず 老いの恵みに 今日も感謝す
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ここが事件現場だったと知っている私以外にあなたがひとり
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山里に鳶の鳴く声山彦の応ふる声に心和みぬ
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あと何度梅雨入り、明けを迎えるか 毎日晴れの天国憧れ
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雨模様 浮かび上がるは 鮮やかな 紫陽花たちと ひと時の集い
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頼むから鳴らないでくれ腹の虫 「いいや無理だねオーケストラだ」
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同じ場所 同じ色に咲きぬ紫陽花 変はらぬ家と 変はらぬ庭と
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曇り空今朝はやたらと賑やかに鳥たち交わす声のいろど
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客のなき 応接間では 開かれた 楽譜とピアノが 弾く者を待つ
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玄関に 掛かるウミガメ ガラスの目 故郷の海と 砂恋しがる
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めづらしきもの見る心地すなる朝 街や人やら早起きにして
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方言を 知らぬ子どもに 民謡の 「弥勒世みろくよ」は ミルクをゆがく
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梅雨入りのニュースを聞きて空眺む 何故か心も雨模様へと
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赤ちゃんは 黒目しかない 目で笑う そうだこの目は 子犬と同じ
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野分け去りまたのあしたの静けさに厚雲仰ぐ紫陽花の色
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大フィルのラフマニノフを導きて 七十八の尾高が躍動
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アンデスの天くコンドル巌しき眼見渡す先に群るるビクーニャ
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待ち望む 菜園潤す台風の 連れ来る雨は恵みとなりぬ 
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「おやすみ」と嘘ついた後、遠回りしてから食べるとんこつラーメン
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ねえちゃんは しっかり者だ 前に立ち わたし一寸ちょっと  横をかすめり
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さよならを 言える時まで 遣り合いて 俗世を巡る 最期の時まで
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練るほどに白濁増せし水飴は心と似れど食めば癒せり
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手招きの猫のチャー君愛しきの胸の写真の幸は褪せぬぞ
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奇を衒ふ 君のジョークに 吹きだして 昨日のことなど つゆと消へたり
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母さんのデイサービスの送迎車待つ間に切った伸びたたけのこ/道にかぶさる
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父親と 街でたまたま すれ違う 親父の連れから お金をもらう
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