盆過ぎて フウセンカヅラ 花が咲く 静かな夜に 上弦の月
27
皆々は 終の住処を 確保され 遺産相続 手を打ち足りて
9
俺の日々 避難民とは 変わらぬ日 月1入浴 エアコンひとつ
10
愛すれば縛りたいほど近くとも 解(ほど)けたあとに残るものこそ
24
四季の美を 愛(め)でつつ 生に刻印し 詠(うた)って行かむ これから後も(由ニ様へ)
20
フォルダーでとっ散らかったモニターの隙間に細く光る青空
13
蜩(ひぐらし)を 湯舟に沈みて ひとり聴く マンドリンに似た 声の蒼(あお)さよ
27
どんな日も 今も思い出すのは 向日葵(ひまわり)に 似た母の笑み あの笑い声 
25
孫たちと過ごした盆が去った今 いつもの静寂 やけに身に沁み
24
一夏を 詰め込み遊ぶ 故郷の 静かな海に 映る島影
19
友が言う「かき氷機を買ったから一緒に作ろう」小一の夏
14
東京と名古屋の間のどこかしら 小腹満たしのグミに飽きてる
6
海風を 樹海遮り 雨しずく 土に還りし 御魂ありなむ
10
入り口に 蚊よけ吊して 効能は? 令和時代の 魔除けのグッズ
12
花落ちて 雲を散らせる 風も無く 沼に池には アオコ蔓延る
15
織姫よ 会えるだけまし 縮めない 画面のなかは 終演のあと
7
この夏の蝉の死骸を集めたら何個ぶんだろう東京ドーム
8
今言った言葉が消えてゆくように淋しい夏の喫茶店ポー
12
空曇り熱が逃げない夜だって冷たい天の川を渡って
13
君の毒 時間と温度管理して 増殖止める対策施行
6
裾折っておニューの厚底その艶を見せびらかした愛嬌 よろり
7
夕蝉や 冷えたやっこに 醤油とわさび 崩し食べるは 悪くもない
8
頭痛薬追加止むなし スペシウム光線だって効かぬ時あり
7
おふくろは昼寝していた 結界のような箒((ほうき))をとなりに置いて
8
ツーブロの4日経過で伸びたるを触れて分かるのバリカン用意
6
『子供なら お外に行って 遊びなさい!』 だからお外で Switch2
7
一年で残した言葉見返せば過ぎた恋にも花火が上がる
6
「手を出すな!弟子は黙って 見て学べ!」 見てるだけでも 怒るじゃん…
5
「まだ暑いけど」を言い添えて秋立ちぬ 熱籠りたる駅裏あたり
10
口きかぬフェーズで三日きてますが虹が綺麗と夫に云いたい
29