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山梨の旅籠に満ちて孵化待ちの蝶の夢見る自転車の旅
15
鉛筆を 削ってから書く キミ宛ての 手紙はいつも 曖昧で終わる
4
清貧と呼ばれて馴染む保護生活ミニマリストは余裕そのもの
26
押すなよと言えば押せよのサインでも見るなと言うもの見て得は無い
30
今日もまた出来ない事が増えてゆく老いとハンデは置いて行けない
28
自転車でようやく着いた宿泊地 食も楽しみ石和温泉
14
集団で香りを放つ白い玉シロツメクサはアカシヤに似て
27
自転車の登り下りの苦と楽を足して抱ける永遠の夢かな
13
人生の残り時間がチップならそれでギャンブルやってみたいな
3
街の灯と長い下りに自転車と叫び見送る笹子トンネル
11
薫衣草
(
ラベンダー
)
重ねる
外套
(
コート
)
むらさきの絞りが揺れる夏のはじまり
8
真夜中の笹子峠は自転車のライトに頼るお化けが出そう
13
野の草に 露を置きつつ 月隠す 霞が末は 明けの空なり
8
ちり紙を貼って剥がして皺だらけ千切れた跡から血が滲み出す
3
帰り道 改札前で分かつ夜 雨夜の月に 心ほころぶ
7
懐に抱きたる愛守り抜け 彼の人にこそ告げずとも良し
4
僕が押す 日曜の朝 バスの中 背伸びする君 今日はお出かけ
4
雨弾く傘に隠れしその眼 在らぬ虚空に見初められたり
9
外袋から出して目を離した途端にゴミになった桃飴
2
君がため 惜しからざりし 命さえ 混ぜるな危険は 私が使う
2
濃色の舞台に光る雨の珠 紫陽花に降るスポットライト
4
ドッキリを家族で観てた六歳児 その頃すでにドパガキである
4
真っ暗な校舎だんだん降りていく 無限回廊かもよと笑う
13
ジィ・・と点け静かな怒りよ フィラメント千切らん程度にこっそり光れ
13
いまさらに恋のかけ引き望まぬも惚れた弱みの絵文字探しよ
9
雨頻り 暗渠へと走りゆく水をしひて抒情と称びし夜のこと
4
世界てふ哀しくも輝かしきもの、胡瓜の緑、茄子の紫
8
ダイエットすれば膝痛半減になるんじゃないかなるんじゃないか
20
情報は 人を経てのち ここにあり 正しくあるか 偏りないか
15
六月に求めし真赤なりんご二個。産地を見ればニュージーランド
4
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