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いにしえの醍醐の花見してみるも心の疼き癒されぬまま
18
哲学の桜並木を歩む二人は言葉交わさず銀の館へ
13
春寒し 香りこぼれる 枝垂れ梅 おぼろ月影に 夜の影朧
12
あたためてようやく桜満開に二人で歩む哲学の道
14
気がつけば戦争中を生きてゐて真綿で首は細くなりゆく
19
濡れ残るアスファルト 傘綴づぬ帰路 雲間に覗く 上弦の月
31
家一人 何もしないまま 夜になる いつも憂鬱
5
ああ眠い まだ寝ていたい 5時半に おにぎり握った 私は偉い
11
年かさね連れ合い頼り並み歩く陰の長さも重なりゆけり
41
梅辛夷桜山茱萸咲きますと言えば看護師楽しみと言い/訪問看護
21
2注意3警戒4危険表示横目に行く雨後の早瀬は/白波立てて
18
あのひとは 今頃何を する人ぞ ホーム画面に 赤丸探す
14
テーブルに麦が生けらるランチ会 初にて噛みしむウクライナの味
44
薄日射す うつむく姿清々し 野に咲きそむるカタクリの花
27
一人寝る 広いベッドで 瞑想す つまんないだろな 妻亡き後は
14
徒然に かの君想ひ 筆をとる 短歌に込める
言えず
(
すき
)
の二文字
12
洗濯機 まわし方さえ 知らなくて 電話越し母の 呆れ声聞く
6
春の夜の 無音の中に ひとりぼち 嫌いな人さえ 恋しくなるよ
12
待ちわびた 春の開花に 雨は降る 人生みたいと 言って欲しいか?
7
泣いたって顔ベトベトになるだけだ わたあめ帝国 出身だろう?
5
遺伝子が 求めるままに 結ばれて こどもをつくり 役目を終える
6
待つあいだ 店の情報 知りつくし テンション下がり 食わずに帰る
4
風の音に なぜか苦しくなる胸も 色づく頬も きっと夏のせい
5
忘れたい 忘れたいなら 忘れよう 忘れたいなら 忘れることさ
4
知りたいよ貴方を構成する全て 好きなパンとか私も買うし
8
幼き日の 思い出詰まる生家の跡 今異なる人の歴史を刻む
22
一等星にはなれずとも大人びて微かに光る夜空のほくろ
8
ささやかな夢に酔ひたし
輝々
(
きき
)
の春あてなき浮世に花を愛でつつ
26
懐かしい 景色のはずが 変わりすぎ 思い出せない 昔のここが
13
親戚と 子供の頃に よく会って
間
(
あいだ
)
があいて よく会う歳に
8
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