いにしえの醍醐の花見してみるも心の疼き癒されぬまま
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哲学の桜並木を歩む二人は言葉交わさず銀の館へ
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春寒し 香りこぼれる 枝垂れ梅 おぼろ月影に 夜の影朧 
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あたためてようやく桜満開に二人で歩む哲学の道
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気がつけば戦争中を生きてゐて真綿で首は細くなりゆく
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濡れ残るアスファルト 傘綴づぬ帰路 雲間に覗く 上弦の月
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家一人 何もしないまま 夜になる いつも憂鬱
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ああ眠い まだ寝ていたい 5時半に おにぎり握った 私は偉い
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年かさね連れ合い頼り並み歩く陰の長さも重なりゆけり
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梅辛夷桜山茱萸咲きますと言えば看護師楽しみと言い/訪問看護
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2注意3警戒4危険表示横目に行く雨後の早瀬は/白波立てて
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あのひとは 今頃何を する人ぞ ホーム画面に 赤丸探す
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テーブルに麦が生けらるランチ会 初にて噛みしむウクライナの味
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薄日射す うつむく姿清々し 野に咲きそむるカタクリの花
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一人寝る 広いベッドで 瞑想す つまんないだろな 妻亡き後は
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徒然に かの君想ひ 筆をとる 短歌に込める 言えずすきの二文字
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洗濯機 まわし方さえ 知らなくて 電話越し母の 呆れ声聞く
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春の夜の 無音の中に ひとりぼち 嫌いな人さえ 恋しくなるよ
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待ちわびた 春の開花に 雨は降る 人生みたいと 言って欲しいか?
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泣いたって顔ベトベトになるだけだ わたあめ帝国 出身だろう?
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遺伝子が 求めるままに 結ばれて こどもをつくり 役目を終える
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待つあいだ 店の情報 知りつくし テンション下がり 食わずに帰る
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風の音に なぜか苦しくなる胸も 色づく頬も きっと夏のせい
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忘れたい 忘れたいなら 忘れよう 忘れたいなら 忘れることさ
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知りたいよ貴方を構成する全て 好きなパンとか私も買うし
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幼き日の 思い出詰まる生家の跡 今異なる人の歴史を刻む
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一等星にはなれずとも大人びて微かに光る夜空のほくろ
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ささやかな夢に酔ひたし輝々ききの春あてなき浮世に花を愛でつつ
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懐かしい 景色のはずが 変わりすぎ 思い出せない 昔のここが
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親戚と 子供の頃に よく会って あいだがあいて よく会う歳に
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