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手が滑り床にコップを落としたら少し浮いてて夢だと気づく
10
出身地何処かと聞かれ答えるといつもあの日の記憶がよぎる
10
恋人が囚人になる傍らで囚人に恋する人がいる
10
雪解けの ショップの屋根から 滴る水滴 両手で受け止め 彼女守る彼(御殿場アウトレットにて )
7
潔く落ちゆく椿眺めては生き急ぐわけ尋ねたくなり
8
黙々と 歩く姿は 徘徊か エキササイズか ほくそ微笑む我
14
瓶の蓋開けられないと知った日の妻が見る目の光線の縒れ
14
東京は雪が拭った空の青彩度がひとつ上がったらしい
20
進まない会議に見やる窓の外 雪は元気に吹き上がってる
28
それぞれの心の内に点す火が 辺りを照らす明るい方へ
7
雪国の春
雪原
(
せつげん
)
の凍み渡り これに勝る愉しみは無し/異論は認める
17
彼岸より戻りし切り身に繁栄を 鮪に成りて 男は望む/映画『デッド寿司』
5
展示室気分で見下ろしたホーム車両の群れが春を連れ去る
6
サクサクと歩いています まじ想うのは これからのわが国の行方
8
「ゲルニカを世界の国旗に刻みましょう」人の心を刻まぬように
19
虐げる人の醜きプログラム直せぬ無能われは凡人
14
磁気嵐 吹いて悪意を帯びたもの全てビビビッと壊してしまえ
14
ホーローの鍋に萎びた葉物揺る スープジャーへと注がれる愛
7
密回避 マスク着用 感染防止 貼られ続けたコロナの傷跡
9
コーヒーの 香りがするから まだそこに キミがいるのが わかる朝方
8
あの店ね!あそこのイオンの近くでしょ あーそこです!と笑い誤魔化す
6
トンツトトン 雪の精がノックする 屋根から垂れる
滴
(
しずく
)
光らせ
6
まうしろの きみのかおりに きがついて めかくしされても 本をよむおれ
3
一人勝ちサナエパワーの恐ろしさ 驕らず笑顔絶やさず前へ
14
あなたには 止まない雨も 降るけれど 私の傘の 中だけは晴れ
4
仇討ちゲスに萎えちゃう
B
級感 悪にも気高き野望を求め
14
解け残る雪 冴ゆる朝 ベランダで
悴
(
かじか
)
みぬ手を
擦
(
す
)
りつ 物干し
25
冴ゆる朝 隣家の屋根の
雨樋
(
あまどい
)
に 連なりぬ
氷柱
(
つらら
)
雪の名残
26
サンダルをつっかけ歩くおっちゃんの背を見て走る天神の街
6
残りたる 野菜加えて グツグツと 具沢山の 麻婆豆腐
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