これ以上ないほど薄き紙なれど 尻拭わせる 不甲斐なきかな
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膝抱え丸く十秒数えたらごろり横向き起き上がる朝
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わかったよ 空が晴れたら 声かける それまで俺は 雨を見てるよ
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謝れば 済むとあなたは 思ってる? 謝らないと 終わらないだろ?
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死ぬために 生まれてきたんじゃ ないだろう? 死ぬまで生きる ためじゃないのか?
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絶望をかかえてゆっくり抱きしめる 一応こいつも私の一部
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百合の種 土に埋めても芽吹くまで一年待てり泣き笑いかな
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野良猫を なつけむとてぞ 歩み寄る 早々はやはや逃ぐる 後ろ髪かな
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眠りつく前の一人の寂しさは 瞼の裏で居場所を失くす目
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コーヒーの 香り漂ふ ベンチにて 本読むそぶりの 秘かな待ち伏せ
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君がため 紡ぎし拙い 言の葉を 待ち望まれると少し恥ずかし
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東雲に 姿あらわる 白八汐 変わらぬままに 静かに咲けり
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仕方ない 仕方ないとは 思うけど 思ってたより 小さいお菓子
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小一で学生街の喫茶店ガロを嫌がる君はまだ好き
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谷崎に「欲」を教わり 江戸川から「へき」を学ぶ 高三の冬
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挿し木へと新芽に赤き実を待ちて恋心萌ゆゼラニウムかな
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ビートルズ初めて聴いたミッシェルに小五の我は胸を裂かれて
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AIを創った人の創造の灯へ行く我も星の欠片や
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一生を大工に捧ぐ父と聴くカーペンターズ遥かなる影
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帰り来てカラーテレビを持つ父の誇らしき顔 今も眩しき
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七人の家族の服を洗濯の板で洗いし母や尊き
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替え歌も 人の記憶の依り代也 アイネ・クライネ・ナハトムジーク
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信号を待つ間に母校の乙女らはカ変を唱えり呪文の如く
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大人だし いつでもアイスも買えちゃうし ハーゲンダッツを素通りしつつ 
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お試しにもらったコスメなんとまあ伸びのよさかな高価な品めく
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雨降ると諦め散歩出かけねば雨は降らないそんな人生
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退屈な 歌の海にて 鳥舟を 見つけし如き 歌ぞ嬉しき
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自主規制 ありて答えぬ 「copilot」を 落丁のある 辞書と批判す
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通り雨 過ぎて寒しも 石道に 猫のふくだむ カフカスの秋
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物価高鯖の切り身も高くなり鯖読んでるか疑うほどの
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