我々は欲しがれません 負けてなお(明けぬれば 暮るるものとは 知りながら)  なほ恨めしき 朝ぼらけ(夜明け)かな 052/100 藤原道信朝臣
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帰宅せば汗にまじりて蝉の声 逝く夏惜しむか エアコンの微風(かぜ)
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ずるい人 禁則事項と言いながらぼくの未来に足あとつけて
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先生は職員室に逃げ込んで北風になり窓から去った
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真核の 太古に袂 分つとも 人の暮らしを 支えし木々よ
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暮れ泥み 空車の白字 利用者を待ち 佇みぬ精算機の背
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仄暗(ほのくら)いソファにひとり目覚めれば昨夜の我を知らぬ朝かな
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ガンマンが牧師に鞍替えしたような いきなり6首別人の歌
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ようやくにすずしき朝を歩き出す 際を老躯の駆け抜けてゆく
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淡く溶けて弾け散った、喉を焼くような痛みが嫌いだった。
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俺たちは もう終わりかも 画面上 電池残量 新機種まで持て
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ぼへさんが出所してきた夏の朝 親分おつとめご苦労さまです
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人形をねんねでおぶう女児を見た こんな頃から母性は芽生え
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糸電話 声が出なくて風の音に 熱い思いのゆれる夕暮れ
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ゆめのなかだけじゃたりない、ぎゅっとして、あったかいのをたしかめさせて
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閉じ込めた時間がふいに溢(こぼ)れ出す 十八の君 二十二の君
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長い長いメールを母は我に書き寝苦しき夜が明けて送りぬ
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いつだって泣くのはeasy,stupid 可愛くなれぬ我濡らす雨
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タンはらみホルモンライス生ビール焼き手はあなた完璧な夜
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迂回路を 迂回して行く 迂回路に 楽しくなって なんだか愉快
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雨上がり葡萄の丘で乱反射かざしたグラス くらむぼんロゼ
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部屋に臥し 中年のトド 腹太鼓  猫の気を引くも 袖にされ鬱
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手を伸ばし、宇宙(そら)を落として星掴む。宝石箱に煌めきひとつ。
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まだ暗き 部屋の蛍に 小さ田の  蛍虫籠 昔をぞ思ふ
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雨待ちて 雷鳴轟き近づきて 降るぞ降るぞは雀の涙 
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大いなる餃子ひとつ宙に浮く かたわれ月こそいと美味からめ
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薄暗い アクアリウムの 照明に 照らし出される キミの横顔
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独りではもう泣かなくていいからと 鈴虫がやっと鳴き始めた
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愛されていたらなんて ただ雨の中 今日も雨
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