「怪文書机に置かれていたんだよ」竹薮焼けたは回文かもね
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その人をじっと見つめて祈ることそれがどうやら愛に似ている
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年末に 投稿しよう め短歌 ずっと考え 残り四日よっか
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冷めやらぬ 赤と黄の熱、爆発は、今日も私に夢を見させる。
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ひさかたの(枕詞) 今年最後の 満月の 影を見ながら 吐く息は白
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風が止むその一瞬の静寂に (I’ll be there) 踵を鳴らす
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逢えない日 君とふたり 洗濯機の 中で絡み合う タオルになりたい
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晴れた日に傘をさしてる人がいて あれは河童の末裔だろう
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前世での記憶を信じ料理する 味がするかは運命次第
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ひたすらに他人に乗っかるだけの人 良いものくらい自分で決めなよ
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気に障らないように言葉選ぶ癖 もうやめたんだ、失望してよ
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母からのLINE「相棒、今日ないの?」9時を待ったらしい 番組表、みて(苦笑)
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ひめこがれ なんだか名前もかわいいな 愛媛の山育ち 美味なるみかん
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心などうっかり満足してしまう ただ月が丸いだけだというのに
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何歳になってもピザはご褒美と感じてしまう年の瀬間際
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ジーン・ケリー フランク・シナトラみたいにさ 死ぬ時私も 連れてってよね
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コンビニの 冷凍うどんを 持ちつつも 手は凍える 満月の夜
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つながったひもの先にある手袋はきみへのたしかな愛であること
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寂しさが ピークな今日の 乾き風 独り歩きの 心にしみる
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灰鼠の夕暮れの中沈む街 薄氷うすらいの夢の隙間に
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君に厄 子を失いて 俺の厄 子を授かって キミを失くした
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もう二度と こっち見ないで 諦めた恋 過ちは 繰り返さない
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我を待ち我と一緒に歩く月魅惑の顔を見せて引き寄せ
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「少しだけ」「もう帰るから」ワガママが見送るときは星空でした
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君の前でしか泣かない約束を今でも私は守っています
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街あかりあなたの部屋を目で探すレジ袋入りの愛をぶら下げ
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僕宛に手紙を書いて出してみる差出人に君の名を借り
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君からの「あいしてる」とは「約束」じゃなく「願い」だと今さら気付く
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夢に見るあなたはいつも泣いていて 今朝も優しく痛むこの胸
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振り向いてあなたと住んだ部屋を見る 持ちきれない想いを置いて出る
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