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詠み歌の自費出版を夢みるも贈る相手がいないに気づき
16
思い出す「さぞ重かろうお前さん」肩書を見る祖母のつぶやき
12
うっすらと
紅粉
(
べに
)
をぼかして微笑めば枝垂桜の妖艶なるかな
23
花冷えに 春霞立つ お湯に浸かる 昇る鼻歌 『All You Need Is Love』
7
今はもうコロナ禍思うは
稀
(
まれ
)
となり定点報告いまだ「0」無し/都道府県 新聞にて
22
無花果の枝の武骨にそよそよと水仙の白 病める身の春
25
咲くたびに
庭のさんしゅうと歌ったそれは山茱萸ではないらしい
(
今寝たきりの母さんが歌っていたな庭のさんしゅう
)
/山椒とか
15
限りある時間をフルに使い込み無駄を重ねてまったり過ごす
4
お日様が今日も東に顔を出し二度と戻らぬ時を刻んで
5
時折の話題を語るTELをして時間消費の贅沢三昧
4
追いつくね 次に測るの いつにする? 二人で刻む 柱の印
7
ハイデガー何回読んでも主張した中身を全く覚えられない
4
新しい事実を蓄え人生が何も無かった様に進んで
7
コロナ終え元に戻った生活が違って見えるそれだけの事
3
毎日が嵐の様に過ぎてから始まる次の創造の日々
5
コンタクトつけないままで生活し夜道で月が可愛くなった
6
真夜中にやけに明るく感じたら空を探して月を見つける
5
満月が泣いたり笑ったりする事がやっと分かって人生の秋
8
幼な子を未来につなぐひかりかな 飛行機雲は桜の空へ
16
公園に 桜のいろの風ひかる 言の葉むすぶ 人の輪ひらく
16
またできたら 送ってくれる 約束と 見返す歌が 温かくて
8
定位置で ねこたちそれぞれ すやすやと ひにゃたぼっこは まだしないのね
20
いつからか満開よりも咲き初めと散りゆく頃が愛しと思う
27
吾の膝で ウトウト眠る 愛し
猫
(
きみ
)
無邪気なようで 悟りのようで
32
にくきもの止まらぬくしゃみ 日曜の朝のピンポン トランプの顔
23
子どもらが 駄菓子を選ぶ 本気度で 選りすぐりて
上海
(
シャンハイ
)
ローズ
9
生活は 日々のタスクの 繰り返し 手をかけるもよし 抜いてもいいよ
21
三月は テレビの中も 入れ替わり 良く見る方も 番組を去る
5
春だなと思うにおいは泥と土畑鋤き込む堆肥の香り
21
朝方に 乳飲み子
潜
(
もぐ
)
る 我が布団 子の足
温
(
ぬる
)
し 春来たり
14
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