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闘いを 控え徐かなる アスリート 一瞬にして 焔たちたり
10
雪辱を果す明日もいい天気Z世代がいつもライバル
29
川面にも春がきらきら漂いて何もせぬまま二月も半ば
29
カーポート 軋む音あり 春立つも コートを羽織り 「行ってきまーす」
8
脆弱
(
ぜいじゃく
)
な 世を生き抜く 我々を 知るはずもない あゝ風見鶏
7
引き締めを図る狙いが見え見えの端っこにいる俺はエレジー
21
悪態の限りを重ねいま死んだとってもうまい林檎の毒だ/折句
9
歩道脇 雨にうたれて 泣いている
主
(
ぬし
)
と相棒のなき手袋
29
定量と定性評価が混じり合い よくわからないハーフパイプとか
15
カカオレス チョコ風ではなく これもチョコ 私はいったい どこまでが私
12
みずうみの上をあなたと歩きたい思い出に足をとられる前に
9
スピードに乗れない吾を急かすなとゆっくり歩む日だまりの道
33
眠くない。強がるけれど、寝たくない。すれば悪夢が迫り来るから。
5
枯れ草の動き静かな小春日は鳥声聞きて歩かば楽し
43
未明から 微熱と咳が僅かあり 流行性か? 心の風邪か
24
しづみゆく世界の底でつれづれに思ふあした笑む花の色など
11
冬風に冷えた眼球は冴え冴えと。夜明け前こそ最も寒い。
7
雷
(
いかずち
)
の身を貫いて落ちる
間
(
ま
)
の蝶の羽音に仏の笑まい
15
ひねり
独楽
(
ごま
)
かさりこそりと卓上に朗らに回りコトリと絶えて
17
静寂を 微かに破る 針の音(ね)に 幼き頃の 学び舎を想ふ
13
君笑う その笑顔に出会うたび わたしの心に春風が吹く
12
恋愛は確かにしづらい年増だが出来ない理由が一応あるのよ
24
その歳で恋愛なんてはしたない田舎者ほど堅きを演ずる
28
洋画煙草固いプリン君の声 掲揚されたエモに浸れば
4
はまり込む低反発はきらいです寝返りし易い方が向いてる
29
夜は怖い。今日と明日の続く先に死があることを思い出すから。
8
唇がぷっくりしはじめた君をかわいいと思う、自分死ね。
4
「犯人はあんたなんよ」と愛されたあの夜は昨日もう過去なのか
16
乱気流 揺れる機内で 父親は 専用飛行機 赤子を揺らす
7
ママごめん 同窓会に孫の写真 持たせられないような娘で
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