12時に帰るてふ君の靴 ガラス製ならさぞや蒸れなむ(スノーマンの歌・改)
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通勤のみちから一歩飛び出して 未知の世界ののれんをくぐる
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走り梅雨しとど濡れたる子雀を隠し給へよ紫陽花の花
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簡単に差替え可能な郷愁に 大衆はすぐ操作されゆく(あるあるな昭和レトロとか)
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なぜかすぐ急ぐ仕事にかかれない これも一種のアレかもしれぬ
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改良の結果苦くも甘くもなくなったアンドロイドとのキス
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昼食にザッと炒めて作りたるペペロンチーノの赤唐辛子
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十薬と毒ダミというふたつの名どちらも良しと白き十字を
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額縁の中で見つけた蒼きケシ孤高に咲くやヒマラヤの地で
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扇風機しまう頃にはまたひとつ体の具合が悪くなるよう
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時間ある今週末に限っては 何するべきかわからなくてよ
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扇風機今年も登場しましたよ首振りながら大活躍です
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自分では若いつもりでいたのだが写真の中は真実告げる
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どうしても 好きになれない トマトでも 貴女とならば 食べれるのかな
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超高級 Switch2の天ぷらをつまみ そんで酒はジムビームかい
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頂いた六キロの梅思案する全部漬けよかシロップ作ろうか
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猫の爪切りつつ りげ無く触れる 柔らかな肉球の感触
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仕事では 貴女に直視 スムーズも 今は敬語で 照れて不直視
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恥として見ないでほしい この街は年に一度の祭りの季節
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ベルが鳴り急ぎ受話器を取ったなら 録音テープ文句も言えず
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たわわなる薄紅うすべにの果実摘み取りて 口いっぱいの あまきさくらんぼ
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一枚の葉の透過光われが見る時に反射光見る君は見えず
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外人の老人のせいあいつのせい 美しい国自己責任省
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草退治 お困りの様 老夫婦「ついでだから😊」と 嘘ついて刈る
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油彩画の黄色の筆先とても良い光あれって神さまみたいで
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二郎ラーメン ストロングゼロで流し込む 下人の行方は誰も知らない
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軍事費を 他の何かに 使ったら 大概のこと 片付くかもね
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午後5時を告げるチャイムに腹が鳴り配食を待つパブロフの人
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軒先に 仲良しつがい 巣を作る そっと見守る 水無月の午後
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待ち合わせ、勉強、パソコン、暇つぶし ブレンドしてご提供します
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