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フォロワーになってくれる人が見つかると心の種が芽吹く気がする
7
初声
(
うぶごえ
)
で 二度目の名月 再来か 二輪が笑う 胸の中で
14
来世
(
らいせ
)
でも 君を
伴侶
(
はんりょ
)
に
迎
(
むか
)
えたい 思える事が
現世
(
げんせ
)
の
果報
(
かほう
)
13
和々
(
にこにこ
)
と
咲顔
(
えがお
)
でいれる 大人には なれそうもなし 今日
好天
(
こうてん
)
なり
8
ヒロインに仕立て上げたるわが様をこれで良しとすわが
日日
(
にちにち
)
を
12
涼風に犬の散歩の夕暮れ時馬かと思えば鹿駆け抜ける
16
雷光の度に強まる雨音を一人聞いてる音の無い部屋
53
雨の月 世心惑はし 水無瀬川 月やあらぬと袖の
柵
(
しがらみ
)
6
色づいたカエデの葉さえざわめいて僕の心の雲は暗くて
7
暮れ時の小道慌てて小走りに仕事帰りの余計な用事
3
少しずつ寒さ近づく季節にはあの娘のカフェに入ってみるか
6
遠い地の戦争友の力説も我は言葉の綴りを気にし
6
夜寒など書きつつ続き決めかねて燗を一本つけるか迷う
8
あまがえる白き腹みせ窓登る 歯磨きの手をとめて観察
37
ビルの影角度斜めに傾いて木枯し強く吹く季節来て
6
長かりし熱帯夜の日々終わらせる慈雨となりぬる秋嵐かな
28
透けている血管の青と紫を今更ながら優しく撫でる
16
ひりひりと波立っていく心なりほんの些細な出来事なれど
43
いつだってやさしくありたい溢さずにシュークリームを食べきってみたい
6
繰り返す2歳が鬼のかくれんぼ隠れる所もうありません
17
ひとり風呂子の水鉄砲構えては一心不乱に打ちまくる
深夜
(
よる
)
11
猛暑日になろうかという日の午後に薬用リップのコマーシャルみた
6
海沿いの町で記憶の断片を探して歩く青春ゾンビ
6
ひさかたの 秋はいづこか 鳥はなく 空こそかすみ 姿隠さめ (九月一六日 七十二候「
鶺鴒鳴
(
せきれいなく
)
」より)
7
開けている右耳にピアスそんなやつ駐車場にて駐輪している
3
茜空 夏を見送る 風が吹き 今日が最後の 真夏日なるか
23
夕食は冷やし中華の食べ納め鼻つくカラシもしばしお別れ
7
かなしいな 短歌づくりに没頭し 電車のりこし多摩川を越す
11
「ランドセルあかにする」 うそ ほんとうは あっちのくろいのがよかったの
5
君よりも もっといい人がいるなんて わかってるけど 君じゃなきゃ駄目だ
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