百年は人が生きるには短くて 千年あれば子供でいられた
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日焼けして色褪せる記憶あなたとの その思い出は海と空の色
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肩越しに滲んで見えたくれの文字 憧れだった灰ケ峰の夜
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別れても今年も届くお中元 ホースラディッシュぴりりと痛い
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米に麦野菜果物肉魚 いのち喰らいて餓鬼道を行く
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ひたひたと 近づく老いを受け止めて 抗(あらが)うことなく生きていけたら
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落下するロープウェイ刺す広葉樹事故そのものが裏切りなのに
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何してた?聞かれたことない軽やかさ 重力ある恋したいワレワレ
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夕刻の風が頭をぽんぽんと 慰めるやう夏の終わりに
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二日前たまねぎ列車が発ちました北見産です お待ちください
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義母(はは)立ちし厨(くりや)に辞世の句を見つけ 入院前の暦の余白の
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黙々と時を忘れる楽しみがあるって幸せ ありがと母さん /編み物
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ああ真夏毛布に頬擦る雨の夜は君の声恋しく悶えてばかりなり
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終点の先の先まで連れてって 知ってる声に見つかる前に
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何食べる?卵焼きの仕上がりが今夜はちょっと感動的だ
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つわりなど微塵も無いと頼もしく良い母さんにきっとなれるよ
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ヤシの鉢チャイブの種をそっと播きそっとそぉっと世話を焼く日々
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娘とは三ヶ月ほど会えず居て急にお腹が目立ち始める
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「また今度」じゃなくて「来週空いてる?」と予定の海に錨(いかり)をくれた
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誰かさん 海外赴任 報告に ちらりとのぞく 独身気分
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いつまでも明日があると思えたら、夢に溺れずまた目を覚ませる。
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ただ遠く大きい声で歌ってたあの幼き日帰りたし夏
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死に人へ憎しみつづくよどこまでもたまに去来す優しさは邪魔
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ふりかえるかおった香水知らぬ声 ぼくはラストノートしか知らない
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人生を小分けにしてくださいよ ディアゴスティーニ金は払うから
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今でも君の残り香が、僕の袖を引いたまま離してくれない。
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爆弾を抱いて散った若人の無念の叫び雲のみぞ知る(過去歌の推敲)
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掬い得し金魚を放つ瑠璃の鉢朱に舞う尾びれゆらりゆらりと
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教室の懊悩ひとつ騒ぐ子のはうが先に気がついてゐた
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空間に発語が足されて終わりなどなかったようだキミ、キミのこと
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