瀬戸
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思ひわぶさへど聞き入れ難き君いつか思へば怨み代わりなひ
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我が言を聞き入れ難き君心契り忘れし惜しくもあるかな
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然らばと君があだこと言わへども我が心中弱りもぞもする
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今宵見ふ月と花とをおなじくは遠ひ地に居ふ君へ送りたし
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際を世に道こそなけれ思ひいるさへれど今世君が為なり
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恋焦がれ常昂りし我が心君なき昔思へられぬ
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君が為幾山越えてうるはしき言尽くせども足ひぬ思けり
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梅の花茜思へば君浮かび我が心には春の初花かな
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この心うつろはむとは思へどもうるはしきことなくば死なましものよ
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君とありしときはあれどもふと思ひ悲ひおもひて逢ひて来たし
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よるさへや嘆きの霧としのぶれど異しき心を我が思はなくに
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我が心燃ゆる思ひはしのぶれど憂きを帯ひゆくかたもなし
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色見えふうつろかふるはふゆきこひ忘れよへと月にながひし
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逢ふことを昂り喜ぶこの気持ち自分のみと知ふといと悲しけり
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もろともに誤算の身なりて我のみが一人喜びて弱りもぞする
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忘らるる身をば思ひわびては人をも身をも恨みて今日を限りの命ともがな
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嘆きつつひとり寝ぬる夜の逢ふことの夢と知りせば憂きに絶えぬは我が涙かな
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夜もすがら何度泣けども叶わぬ心忘れずは恋ひむ涙の色ぞ思ひおとづれもせぬ
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恋しけり思ひ詫びれて掌のこほれる涙拭ひ言ふよしもなし
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嘆き身を堪えねば堪えぬながらへば君思ふも叶わぬ夢なり
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寂しけりと思ふことあり見えつらみてみつれにみつれし命惜しくもあるかな
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憂かりけるも叶わぬ恋と知りながら涙拭えなく色はかはらず
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