窓越しに 見送る我が子と ハイタッチ 冷えた薄板 挟むぬくもり
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雪解けの カタクリの花ひっそりと 薄紫に春待ちわびて 
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加速して形にせよと宣えば一刀両断 少数の声
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火曜までみじんこだったふりをするうそもほうべん 千本桜/折句
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ほとりじっと鳥待つカメラマン無音の時をひととき享受す
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午前3時 お腹の重みで目が覚める 君は爆睡 我は眠れず 
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目が覚めて起きてもいいか久しぶり邪魔しないようお湯を沸かす
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猫拾い別生物がやってきて異次元の動犬と驚く
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降りてくる言の葉をこの両の手で 受け止めんとし 空へと伸ばす
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抜け落ちた真夜中の時君と居るありがとうって言わないけれど
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ふゆあさの凍てつく道を散歩する犬は四輪吾は二輪
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美しく 優雅にうたう その姿 あなたはずっと 私のかみさま
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馬ながめ座る胡座あぐらへ猫そろり初対面だよ照れるよいいよ
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会いたいと願うほど濃くなる現実 風に舞う君に奏づるパヴァーヌ
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好きなこと好きなアニメに好きな本 身体が重いな一つもできない
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夜泣いて泣き泣き泣いて泣いたあと 歯ブラシ持って歯を磨く
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三日後の 雪はわたしの 怒りみたい 日が当たっても 解け切らなくて
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おじいさんとおばあさんが手をつなぎゆっくりイオンを後にする。ほろっ
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気づいたら 向こうの岸を 歩いてる 海まで行けば また会えるよと
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白湯啜り いっぱしの風邪 なりおれば 家の静寂が わたしを包む
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恵みの子「ゑ」の字は生きてく歌心るんるんすれば僕の遠吠ゑ (「恵」は「ゑ」の母体)
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いつの間に出来ない人になったのか悔しさあまりトライするだけ
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親友は幼き頃から幻想で猫にほだされ詩世うたよに至り
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公園の梅には花が咲いてるが鼻つまってて香りわからん
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丹田にカイロ貼っても痩せぬのは暴食気味の暮らしだからか
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雪積もり踏み出すザッと響く音深夜の車道2km先まで
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こたつあり 紅茶もあるし チョコもある
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出ていけと言うならここに留まろう 死ねと言うなら生きてていこう
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宵闇を兵児帯へこおび緩め歩を運ぶ 金魚片手に繋ぐ父の手
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時違わず狭庭に芽吹く福寿草 週の末には寒戻るらし
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