Utakata
登録
Login
サイトのご案内
ツバメ画報
フォロー
22
フォロワー
25
投稿数
23
なんとなくお釣りが貝に変わってる気がする海辺のコンビニを出て
23
行先は風まかせでもいいんだと吹いた綿毛に教わる五月
36
上に行くエレベーターは空のまま夜を迎えに行く籠になる
13
指切りをする手が蝶に見えるから交わしたあとは春野に逃がす
33
おさなごの並んで歩く足のようで春という字をカタカナで書く
18
故郷への切符で温む手のひらを往復切符で常温にする
18
空き瓶も思い出したい過去がありジャムの色した夕日を詰める
21
雪が降る むかし絵本で見た姫がガラスの靴を履く静かさで
21
屋上で煙草をくわえもらい火を星からすれば星の味する
18
街路樹はいくつもあかりを吊り下げてひそかに星を養殖してる
20
勝ち負けのない帰宅部も上り坂止まらずに漕ぎささやかに勝つ
22
飼われてるつもりもなくて水槽の小さな自由を金魚は泳ぐ
21
空き缶に教祖のように囲まれた自販機がある夜の路地裏
27
へこんでる心の凹みにすっぽりと収まりそうな野良猫を抱く
21
ページ繰る音を葉擦れの音として聴いてる初夏の図書館は森
19
振り向いた名前で呼んで餌をやる昨日はヒロシだった野良猫
20
人生は重き荷を負う旅と言う人にはキャリーバッグを勧める
12
絵が好きなあなたなら絵を乗り越えることのできない壁にも飾る
13
食卓に朝を届けてくれるからクロワッサンはさん付けされる
21
すこしだけサドルをあげて来年のぼくの視線で走る自転車
21
眠りつく象が瞼を閉じるようにバスがライトを消す営業所
22
木がくれたチップとおもい持ち帰るギターケースに落ちたモミジ葉
21
読書灯つけたまま寝る虫の字が飛ばないようにページは閉じて
14