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散る花の影を見せていた光源は今や雨中の紫陽花を照らす
9
名称に惹かれて一度降りてみた「六地蔵駅」 梅雨晴れの空
30
除夜の鐘やめる寺ある今生に『おーい、お茶』てふ、価値の混沌
11
振る舞いにラベルつけたき人ありて したり顔する 外野席にて
9
エアコンで冷えた体にジャージ来て萌袖してる女子はかわいい
12
もくもくと夏の気配を吸い込んで雲は大きく眩しく光る
26
弁当を食べるか迷う
腹心地
(
はらごこち
)
四限にあった調理実習
6
爺婆はわがまま非ず正直ぞ人生真理目醒めたがゆえ
9
愛犬を偲べば偲ぶほど 二度と会へぬ現実 今は悲しき
20
髪を切り 口紅かへて 待ち合はせ 驚く顔を 愉しみにして
13
逃げなさい今辛いなら逃げていい逃げ切れぬ事見えて来るまで
8
気がつけば狭さが嫌な家だった今では一人広さがつらい
13
冬の
間
(
ま
)
はふっくら丸い
雀
(
すずめ
)
さえ夏の細身でちょんと横切る/別もの
27
天気痛 フケた反動 四輪車 今日に限って 爽風が吹く
5
万博のキャラのぬいぐるみを持って道行く人々 人博覧会
6
それっぽい漢方 胃で混ぜ こんなんでええのかなぁと 虚空に訊いた
4
いつまでも たまの散歩が楽しいと 共に歩ける私でいよう
8
ねこといふ いきものなれば きまぐれで いとしきものよ かじられてもなほ
25
照らされて生まれた私の影を
繰
(
く
)
る こいつらの守護霊として立つ
4
手のひらの温もりを知る銀鳩の我が顔うつる小さな瞳
4
なにひとつ面白くないユーチューバーに子を取られ夜 飯食えばひとり
13
22が目当てなのだが21もうちょい足して23嗚呼/はかり
14
「酸っぱい」と「甘い」と「辛い」は出来うれば 別のお皿でいただきたいと…
12
豚肉とほうれん草でパスタ和え目玉焼き二個揚げニンニクで
7
化けて出るそんな喧嘩もありました仕方なかった言い聞かすしか
7
よそふべき袖はなけれど五月雨の
古
(
[降る]
)
き軒端に匂ふ橘
11
テレビ見る妻が呟く。「ネーミング『おーい、お茶』っておかしいと思う」/だよね
11
永遠に工事をしてる高架下なにができるの夢の国かな
6
ミキサーに愛と感謝とピーマンをちびちびと飲む失恋ジュース
6
話題作 予約埋まりて面食らう 観たき心を少し寝かせる
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