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最終日 読みかけのままの頁から夏が零れて浮かばぬ感想
21
午前二時 冷蔵庫の前君を待つチーズの欠片を灯す明かりと
18
シワシワで実よりも皮が多いけど 新じゃがとるまで頑張れ旧じゃが
19
AIのハルシネーションには腹たつもプログラミングは頼らざるを得ぬ
4
公園の木立のベンチにホームレス遠くを見つめ緑に溶けぬ
23
夕陽浴び 部活帰りの生徒らの 「明日またね」と声弾みをり
29
哀しみを 哀しみのまま 話さない 笑い話の 中の哀しみ
5
なんとなく 余白に描いた イラストを 今も大事に してると聞いて
3
あめのなか ためてしまった ダンボール ガムテでまとめ すてにいくおれ
3
今日もまた 骨組みだけを 模倣した 返歌をしてる 自分のために
4
君の顔 君の眼差し 君の声 忘れられずに
一月
(
ひとつき
)
経ちぬ
6
月を見て 願う想いは 変わらない 古から受け継ぐ 三十一字
8
麗しき紫陽花愛でる少女 葉の方が多いと語る唇
9
命令をされぬ自由の道行かば孤独楽しむ術も身に付く
26
シャワー浴びぬかの胡瓜とチューハイで高き湿度を払う夜かな
22
ぬいぐるみ熊のマックでおままごと特上握り十円ですよ
16
モノクロのドラマ女優の棒読みが令和時代に重なり不思議
15
京マチ子麗らかに泣き放つ美へ私情移りぬ羅生門かな
14
短めに切りて揃えど苞重ね薔薇と似る美のオレガノケント「苞、ほう」葉が重なり花に見える」
9
フエルトの上で芽吹いた僕たちはペチュニアなんだ宜しく旦那
11
環境が育ちを決めど影に咲くたんぽぽ風へ綿毛乗せたり
15
甘い系パンは食べぬと誓えども心が消えるアップルリング
14
足音ばらつく帰り道 いつか並んで酒でも飲めたら
6
丘陵のお花畑の空へ飛び白馬は我を横切り去りぬ
11
夏野菜 家庭菜園 真っ盛り 今年最初の きゅうり収穫
11
浮かばない結句の言葉を探すとき音の外れたウグイスの声
23
幸せでいてね 私じゃない人と 知らない場所で 知らないうちに
11
義実家の昼から戻り海鮮のない正月をやり直している
3
節制に小さきチョコパイ購うも数多く食う
月巡り
(
PMS
)
ゆえ
5
みんなとは合わせられずに音程を外して生きる人生音痴
7
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