こんなにも大好きだって知らないね気持ち隠してマウントを取る
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君のチャリ轢かれかけた時少しだけ愛を感じる、気がしなくもない
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また思ふ 世界の摂理 初心かな 叶わぬ本心 溢れ出す
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涼やかな 静かな夜は縁側で 赤い月見て 八海山辛口を呑む
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涼風よ 夏の終りを 幾度も 重ねて君を 忘れていった 
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憂いなど ティシュに丸めて ポイと捨て 眠ってしまおう 老人の知恵
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転生す 何なりますか?皆様は 我はディアブロ 嗤って滅っす クフフフフ
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秋がハロー夏がさよなら行き逢いの夕べにきらり浮かぶ三日月
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動かねば何も変わらぬ職場ゆえ やむなく動き「達磨さん」かな
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窓近く来た一匹の蝉の声心細げに鳴き終えて去る
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ウニをさがして 僕の前を歩く君 今でもあの夏の頃の背中だよ
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大人には 近づかぬよう 注意して 心閉ざして 話しもしない
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欲しかったのは 特別じゃなかったね 普通のあなたが 僕には特別
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パチパチと無人の荒野で火を焚いて静かに見つめる無尽の炎
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子供には 子供のように はしゃいだり 共に笑える 自分が怖い
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其々が 其々の持つ 能力と 意思に従い やってる感じ
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瓜羽虫 黄色く小さい 悪魔らと 戦い疲れ 潰す気もなし
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夢までは まだ幾千里 諦めず 努力を続け タイムリミット
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何回も 何百回も まだ懲りず ドアを叩いて 死ぬ日が近い
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往来を行く人聞いて回りたい「まだ夏ですか?」「もう秋ですか?」
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冷蔵庫開けてはしばし黙考す早く閉めろと怒れる妻が
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捨てられたプールの底に溶け残る15の君とざらざら眠る
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プログレで衒学な君が好きだった だから爆発させたくなった
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子供らが元気な声で駆けていく洗濯物の匂い残して
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テキパキと動かぬ我が身叱りつつ言い訳探すいつもそうなの
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歌人とか小説家にはなれないが死にさえすれば死体になれる
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コウモリが狙いすまして糞をする建てたばかりの我が家の玄関
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ぼんやりと朱に染まりたる三日月に秋は何処いずこと尋ねてみたし
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言ったあと追いすがる影 味にがく封印の手は刹那忘れず
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お惣菜 半額シールの栗ご飯 思わぬところで秋を先取り
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