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感動が続かないのはなぜなんだ 当たり前だが忘れるからか
25
クロレッツの紙で折られた鶴が二羽手のひらを今飛び立とうとして
29
ベランダのすぐ横にある電線にタバコの煙で触ってみせる
9
淋しさは
齢
(
よわい
)
経るほど沁みてゆく胸の芯までつめたく青い
33
炒飯は良いぞ 気楽に作れるし簡単に俺を裏切らないし
15
同い年の夫より先に年金を受給するってちょっと複雑 /特別支給の書類届く
22
たこ焼きのタコの小ささ噛み締めて物価高なる世をまた思う
13
失恋のたびに欠勤する人のせいで倒れる人の穴埋め
8
君見つけ 下らないことで笑い合う どうか今だけはバスよ来ないで
11
あの頃は楽しかったね それよりも前の時代はお互い知らず
3
くっきりと青 鬱々籠もる長雨の切れる合い間の 地を射る視線
11
罪はそう 『結婚』という 良き
籠
(
かご
)
で 一人の天使
囲
(
かこ
)
ったことだ
10
雨あがり窓に張り付くヤモリ二匹今宵つきあうビールを開けて
27
放置した今年の手帳取り出して嬉しいことを書きとめてます
31
半夏雨
(
はんげあめ
)
花は
腐
(
くた
)
せど残り葉に宿る雫は水晶のごと
24
悪
(
あ
)
しきことも 良きことさえも 『滅』と言う 流行り言葉が 真理
突
(
つ
)
いてる
17
これ以上嘘をつかずに生きるため彼の笑顔は埋めてしまおう
4
信号の青い光に乱されて残業の夜早く会いたい
5
お菓子やめはじめて4日 母や姉泣かなかったが拍手はくれた
20
応援のリズムで踊るプロ野球 我も貧乏ゆすりでダンス
7
鳥の雛写る画面のスマホ持つ 手の温かさ伝わらぬ朝
8
十六夜や 酒沁み入りてうたた寝の 肌に更紗の七月の風
19
妹に 買ったピアノは 干涸らびて 音程違え 愚痴を吐き出す
15
お供へのドッグフードの匂ひ越しに あの
犬
(
こ
)
がそこにまだ居るやうな
28
毎日が 仮分数なり 持ち越して 整理しきれず ゴミの山々
14
右利きが 左打席で 世を極め 偏りたれば 国家危うし
9
雨降る夜 じっと動かず 卵抱く 親鳥の影 エールを送る
22
やさしさを 着込む 冷たい無関心 はだかの怒りの あたたかさ 知る
44
お節介 口出し不要の試着室私はわたしにバズりたいだけ
18
エアギター片手に向かう喫茶店 私は三丁目のあいみょん
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