雨もやい群馬の山は霧を吹き 犬日に吠ゆる蜀もかくやと
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「疲れたの」いつも言葉が空を切る「何に」と問う君そういうとこに
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ナイル川 息をひそめた 鰐の目で 世界を見たい 食らいつきたい
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不覚なり酒呑童子が片腕と頼む茨木一本取らる/妖怪短歌
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親河童末頼もしく眺めてる子らが無邪気に遊ぶ尻取り/妖怪短歌
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真っ白な針葉樹林 待ち合わせここだったっけ だれとしたっけ
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ドアを開け 今日も雨かと 落胆す 溜息ついて 仕事モードに
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薄情な 退去命令 そりゃないぜ 巣立ちのできぬ 雛の言い分
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地下鉄を出た日本橋は十九度 懐かしき香は銀杏初日
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豪雨やむ 河は流れを深くして西葛西の街インドとなりぬ
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金魚すくいくじに綿菓子放生会今は夫と二人でビール
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空高くひこうき雲は伸びていくオレンジ色の羊雲を抜けて
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日が落ちて夜の帳が下りる頃鈴の音がする姿見えねど
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風吹いてひんやり湿る半袖の肌に触れるは長月の朝
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気温五度の秋気を浴びて実感し空の高さをただ確かむる
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子どもらに夏の終わりを告げている少ししぼんだビニールプール/題『プール』
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公園の日陰で咲いてる向日葵も平和を願う一員でした/題『過去形の歌』
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ホルモンや滴る脂は炭に爆ぜ食わず嫌いを君に詫びます
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川の辺の河童のエサは尻子玉 滋養があるの?元気が出るの?(不味そうだけど)
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窓あけて涼しい朝の空気入れ忘れていたなこの冷(ひん)やり感
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来ぬひとを待つもひとつの煩悩か 鐘を撞いてもぬぐいきれずに
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「努力など奴隷や駑馬のすることよ」すずしい顔で昼寝してたね
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頂でいっしょに見てた青い海あの海のどこにいまいるのかな
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突風にあおられるように会いたくなる 職責こなすこの昼さがり
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レクイエム最後の和音消え入れば拍手もなくてつづく黙禱
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泣いた日は 気晴らしに歌えど 声にならぬ歌と マイクと泣いている
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泣いた赤鬼と友達になる計画きみに近づくないしょの計画
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駅トイレ ボックス待ちの男達 イケメン君も優先されず
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駅トイレ ボックス待ちの男達 みんな無言で難しい顔
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にぼしが好きとはしゃぐきみとふたりで小川さらさらひなたゆらゆら
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