真夜中に ふと目が覚めて 思ふのは 今なら逝ける 迷うことなく
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生まれたく なきて耐えたり 我が定め 歳重ねては 最期おわりを望む
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雲ひとつ 無いあおぞらの 風情なき
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見惚れるは 星屑詰めた 金平糖 伸ばす手止める 我が身の脂
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立春の 川辺に集う 桜守
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寒き日々 安否気になる 地域猫
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赤き実の豊かなる枝にひよどりら集いて遊ぶあした楽しも
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小綺麗な街の角にも心にもあなた現るべくもない吐息
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死に際の 言葉セリフをムダに考える 「ごめん、やっぱり 愛しています」
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言の葉を 並べて謳えば楽になる そんな自分を 嫌いじゃないの
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相談に乗れなくとも 短歌うたを通し 悩みや愚痴を 聞いてあげたい
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豚こまとウインナいれて鍋風味 昼もスコーン お腹すいたよ
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有毛な戦い挑む白髪にはまだまだ負けじ三面鏡
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哀しくも嬉しくもなく涙出づ 乾きの泪は虚無の涕か
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頬を刺す風かき消した春告る日差しを浴びて 今日、旅立つ
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腹痛を逃れるために手を伸ばす 酒は麻薬と変わりなき罠
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はらわたの疼痛まぬ怖い日々 絶食は善されど食い意地
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ケンカのタネしょうもないのはうちだけでない事を知り少し安心(頑張りましょう笑/きのぽ様)
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父にやるチョコがホントは本命の練習なのはゼッタイ内緒
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トマトはねいいのでなけりゃ美味しくない諦めましたもう高すぎて
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人の手で「放生池」に放たれた 魚や亀の行く末は謎
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いつの日か「放生池」に放たれる 囚われ人の夢を描いた絵(友人の作)
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東京はタクシー走ってないって姉に、んなわけないべで⋯ケンカ勃発/いい歳した姉妹(笑)
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遥かなる故郷産の冬苺口に入れたし財布に痛し
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宍道湖に影する雲と松の木がひたすら続く山陰の冬
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夕陽差し軒のつららは光得て垂れた雫の下には土筆
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燦燦と 部屋に差し込む 茜色 まるで君の 瞳みたいで
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昨日今日マステで仮につなぎ止め剥がれぬうちに迎えるあした
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寝転がり床に射し入る陽だまりに手を伸ばしたら春つかまえて
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誰だってたった一度の人生なのだ 人に優しく自分に甘く
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