ゆく人もこち来る人にも隔てなく うつむき微笑む水仙一輪
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生きすぎた自分を何者も知らず遇せず六時を回る
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歩くたび抜かしていく人の背に元気だったわたしが見えるよ
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じんわりとか、ぼんやりって暖かくて良い
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菩提樹のもとに座ってたまるかよ乳粥くれる人もいないし
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ぐるぐると回る座椅子は義母の席 こっくりこっくり影もゆらめき
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知ってます?好きになるって無料なの! こんな辛くて苦しいのにさ。
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成人の日が動くのはいいけれど記念日だった人はふくざつ
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太平洋って出た瞬間、頭に浮かんだのは大泉洋
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八百屋には 最前列に 苺あり 嬉しい季節 春まで続く
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一度も言えた事ないな どうせ恋人の特権「愛してる」
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着てたのは青い柄シャツそれだけが成人式の夏の思い出
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右肩に上がりつづける値札見て気持ちはため息右肩下がり
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立つ鳥のようにこの世を去りたいと墓前の生花に想いを供え/墓じまい
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若人よ お酒とタバコは二十歳から 正々堂々 歩め真っ直ぐ/成人の日
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ぜんざいは ないけど 鏡開きなる 海苔を目当てに チビ猫 寄りて
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今さっき掃除機かけたばかりなの散らばる菓子に眉をひそめる
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雪姿 霊廟参りのおみやげは おじさんガイドの常長のエリ
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先人の短歌の革命知り思う何でも詠める現在いまありがたし
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🌅new year 孫帰省、じじ疾走おんぶとソリ初乗りでニコニコ福来たる🤎
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短歌詠む流行りと知らず迷い込む一から学ぶ事の楽しさ
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二十歳頃 サンダル履きでT定規 カッコいいと思っていたふし/成人の日に寄せて
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冬空の闇夜に浮かぶ大三角隣に四角を描いてみたり
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踏切の途中でカンカン鳴り出して 早く転職せよと聞こえる
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どんと焼き 今年はふたり 自転車で… 憶い出される 愛犬あのこの重み
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好きだった。ただそれだけさ。 美化された別れの言葉は似合わないから。
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寒風に負けるもんかと下向きの椿の花が一輪二輪
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十八の冬はつらくはないですか?ぐっすり眠る夜もあれかし
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深爪の気づかぬうちに仄の痛き齢かさねて左薬指
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冬の風身を切る寒さ裏腹に陽射しの和らぎ春の足音
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