Utakata
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軽快にタンデム自転車こぐ二人カーブも坂も声かけあって
25
花束をすべてキスだとした場合ファーストキスにあたるガーベラ
10
水筒が入る鞄に変えようか散歩の距離を短くしようか
6
アボカドの種にぱつくり割れ目入りぬ。鉢植ゑせしより
一月
(
ひとつき
)
あまりで
10
おはようと 挨拶交わせば 茄子キュウリ 我に手渡す おばちゃんの笑み
19
この部屋の蜘蛛は髪の先ほど小さくて 今日も空中ブランコ
5
弁当のプラスチックの空っぽが居座る 色気なく転がって
2
木漏れ日の下に立ってるカマキリに小さな鳥の閃光一つ
10
葬儀にも行けざりし友の命日を 生きて迎へて詫びつつ暮らす
16
数分で 過ぎる一年 帰れない 約三百の 紙がそこらに
5
Utakataの 投稿作を 読むたびに 想像の旅 巡りぬ
一日
(
ひとひ
)
23
交点が 過ぎてしまえば 戻らない 二つの直線 ただの自明か
6
白むほどの土砂降りさえも厭わずに吾子を迎えに行く父心 /次男を駅まで
20
家猫に 四季は存せず 野良猫に 暑い寒いの 夏冬がある /ねこ母CAT氏に
12
おみ足の 静脈 心の臓に継ぎ 全(また)けき命 見れば哭かゆも
10
脇ぐりに 覗きて見ゆる ブラジャーの 白さ眩き 夏は来にけり
12
万物に 引き合う力が あるらしい 私とあなたも 反例ではなく
3
貴方から 受信したのは
数
(
すう
)
ビット 俺の宇宙は そのうち
爆
(
は
)
ぜる
2
タスクキル 何度
開
(
ひら
)
けど タスクキル 指は静かに 反復横跳び
3
カーテンを開けてコップの水を飲む 未だつぼみのあたしだけれど
5
ギボウシは 梅雨の滴を 飲み込みて 花が絶えても 時の残り香
18
猫になら 愛してるよと 軽やかに 幾度も言える 響きなれども
22
不思議なり一歩先読む妻の言 「それいまやろうと思っていたとこ」/子どもに返った気分
9
ありのまま 出てくるままに 謎を解き 互いにほどける 二人の視線
5
血のなかに病のごとく棲むものか家族という名の解けぬ因果は
32
夏風が さらってどんどん 消していく 君の思い出 線香の匂い
4
貴方だけ 生まれて初めて 最愛の 言葉の裏に 比べた他人と
3
掃除して 珈琲淹れたら 要るものと 要らないものが 見えて来た
18
飽和した 世界で私は 腹が空き 夜が来るなら 眠くなるのだ
5
自らにこの世を去った弟へ 捧げよ煙 染み渡る肺
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