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さくら花散るを誉れといくさ場に
莟
(
つぼみ
)
の学徒数多帰らず
13
あの子なら起きているかも午前二時 いつもはしないお話しよう?
14
みちのくは桃梅 桜同時咲く夕餉の仕度に紫の雲
14
観桜は満開の花に 花吹雪 川を流るる花筏まで
8
戦争も花粉も我の上をゆくどこまで鈍感でいられるか
18
救いとは苦しみの果て「ほんたうのさひはい」さがす『銀河の図書室』
15
水仙の芽吹きの色のまぶしさよ子に送る荷に春をひとさじ
37
完璧な朝じゃなくてもいいじゃない 光を浴びに靴履く休日
30
西域の 砂の嵐に 晒されて 滅びし
敦煌
(
とんこう
)
莫高窟
(
ばっこうくつ
)
よ
11
ミッションはゴミ出し、
チャリ通
(
10km
)
、お仕事さ お金に吊られ宙を泳がん
17
豆苗の子々孫々に感謝して水を換えつつ三代目待つ
26
忽然と 現る栄華 桐の紋 滅びし城は 蜃気楼のごと
9
白髪を櫛けづる手もおぼつかぬ老ひが養ふ子の
五十
(
ごじう
)
かな \8050問題
16
頭突きして きた猫顔で あがり目 さがり目ぐるっと まわって猫の目
7
親戚の鼻筋見ればふと分かり祖父と吾には禿げの血筋も
16
生きてきた証と思うしみ、しわも 鏡の前の薄化粧の春
28
一日
(
ひとひ
)
終へ バツ印増へゆく暦 過去へ戻らず 歩みぬ印
28
攻撃の応酬続き反戦歌作ってもムダ歌ってもムダ
36
雲ひとつ なく広がった み空色 悲しいほど いいお天気
6
石橋を叩いて渡らぬ
七十路
(
ななそじ
)
の君の復職苦難へ飛ベリ
32
人殺す武器の輸出に耐え得ぬと矜持の道ゆく社長の光り (3/6)
33
私たちずっと一緒にいようね、と並んで座る女雛がふたつ
7
野辺の花 寒さ緩みて 生き生きと 咲き綻び 白陽浴びて 独り酒酌み 草枕
4
朝六時 わたしのためのコンサート あなたの寝息と鳥のさえずり
16
おやすみを 言うまでに あと五秒ある 青ならYES 赤ならNOだ
4
3月に報道ヘリ飛び伝へらる戦禍の如の被災地忘れぬ
43
我行かば ただ鳥のよう 風に乗り 風に逆らい 居場所見つけ
16
降りて来ぬ 思い浮かばぬ言の葉を 苦悶の末に一首絞り出す
23
弛めたる 身体に沁みる 歌もあり ラジオの時間 一人の時間
18
一戸建て 庭の代わりに 駐車場 それは出るよな 猪鹿熊さん
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